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グリーが買収したOpenFeintって何なんだ!!?

4月22日、グリー(GREE)は米OpenFeintを1億400万ドル(約85億円)で買収すると発表した。グリーはこれまで主にケータイを主力としてきたが、OpenFeintを子会社化することでスマートフォンにおけるゲーム配信をグローバルに進めていく狙いがあるものとみられる。

OpenFeintとは約7,500万人の会員数を誇るオンラインサービスで”モバイルソーシャルプラットフォーム”とか”ゲームコミュニティーネットワーク”などと呼ばれている。かつて似たようなサービスはなく、モバゲーやグリーのようなSNSというよりも、ゲームにネットランキング機能などを持たせる拡張パッケージだと考えたほうがわかりやすい。
ランキング以外にも実績(アチーブメント)や友達リスト、TwitterとFacebookとの連携、掲示板やオンライン対戦などゲームをおもしろくするための多くの機能を備える。総合するとソーシャルネットワークのようだが、アプリから登録や参加をするのが最大の特徴だ。

双葉マーク付きアイコンはOpenFeint対応の証

タイトル画面にFeintボタンがあるアプリ「Farm Tower」

こういったネットワーク機能はPS3のトロフィーやXBOX360のXBOX Liveとしてコンシューマーゲームにも採用されており、ソーシャル対応は最新ゲームにとって不可欠なものになりつつある。
もともとOpenFeintはiPhone向けに立ち上がったサービスだが、アップルは脅威とみなしたのかiOS 4からGameCenterという同種のサービスを開始。iOSからOpenFeintを閉め出そうとしている。
逆にアンドロイドではOpenFeint対応アプリが続々と増えているほか、AndroidとiPhoneのクロスプラットフォームにも対応し、海外ではますます勢いを増している。2011年4月までにOpenFeintが組み込まれているゲームは5,400以上も存在するという。
まだ日本語化されていないが、ネットランキングや実績は英語でも十分に楽しめる。もし日本語に対応し、グリーのアカウントでログインできるようになれば、国内でも目にする機会が急速に増えるだろう。

ログインするとランキング画面や実績画面を表示できる

スマートフォンのゲームによっては独自のネットランキングや実績機能を持つものもあるが、開発側にとってはOpenFeintを採用することで、サーバー構築などのコストや手間をかけずソーシャルに対応することができる。OpenFeintはユーザー同士のコミュニティに特化し、どんなアプリ開発者にも無料でサービスを提供することで広く受け入れられた。

しかしOpenFeintは会員数が多い反面、「赤字が続いており、どのように利益を出すのか見通しは立っていない」といった課題はかねてから指摘されていた。
「アメリカのベンチャーにありがちな『収益構造はあとから付いてくる』というビジネスモデルで、どこかに売却することを狙っていたフシもある」(ゲーム業界に詳しいジャーナリスト)
アイテム課金の決済システムや広告収入を考えていたようだが、グリーが急成長したノウハウを参考にして相乗効果を生み出すことが期待されている。

今回の買収によってグリーの会員数は合わせて1億ユーザーを突破。現時点で世界最大級のモバイル向けソーシャル・ネットワークになった。ライバルであるDeNA(モバゲー)は買収した米ngmoco社の会員数と合わせても約4,000万人。グリー+OpenFeintはそれを大きく上回る。
さらにグリーの主要株主でもあるKDDIはアプリ配信などを「GREEマーケット」として協業で行うことを発表。それに対抗するように、DeNAはNTTドコモと業務提携を発表した。DeNAとグリーの戦いは携帯電話キャリアからの支援も受け、グローバルな展開に移りつつある。早くも4月27日、グリーは中国のオンラインゲーム大手、The9(ザ・ナイン)にOpenFeintプラットフォームを提供すると発表した。

OpenFeintはアンドロイドのゲームアプリにおいてさらに発展する余地があり、世界的なモバイル向けプラットフォームとなる可能性を持っている。今回の合併により、グリーは世界的なSNSになる目標に向けて大きな一歩を踏み出した。
かつてドワンゴなどのコンテンツ会社がそうであったように、DeNAやグリーも今後どうなっていくのか予測するのは難しい。しかしケータイで大成功したモバゲーとグリーが世界でも通用するのか、日本だけでなく世界のスマートフォン業界が注目している。

■関連リンク
グリー、全世界で7,500万ユーザーが利用するOpenFeint社を完全子会社化
米Openfeint社のサイト

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秋原 とおる

最近、どのスマホにしたらいいのと、よく聞かれますが、一番売れているのを選ぶのが間違いが少ないよと答えていたら、周りにiPhoneユーザーが増えてしまいました……。でもガジェット好きには、迷わずAndroidをオススメします!理由は買えばわかるはず(たぶん、笑)。個人的にはATOKが使えるだけで断然Android(Google日本語入力も出るし)。

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