コラム

収監間近のホリエモンの生命線はメルマガ!!?

ライブドア(現LDH)元社長のホリエモンこと堀江貴文氏(38)の実刑が確定し、最長で2年5カ月近く収監されることになった。

 

4月26日にTwitter上で「棄却された。。。」とつぶやいた堀江氏は、その後も「とりあえず異議申し立ては出しますが、たぶん一ヶ月くらいで入ります」「あれだけ地検とやりあったんだから、仮釈放はつかんでしょ」と立て続けに今後の見通しを書き込んだ。

 

 

さすがにショックを隠せない様子だったが「メールマガジンも獄中からということになると思いますが、発信していきたい。貴重なレポートになると思う」と、配信中のメルマガを獄中から継続すると宣言した。月額840円のメルマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」は、昨年11月の段階で購読者数が1万人を突破し、その売り上げは年間1億円を超えるといわれる。

 

「堀江氏の日ごろの言動からは、コンサルティング業やロケット開発など幅広く活躍しているように見受けられるが、実際の収入の柱はメルマガ。配信が継続できなくなれば、現状の生活レベルを維持することすら難しい」(IT企業関係者)

 

26日に行われた記者会見でも冒頭から

 

「メールマガジンも獄中からということになると思いますが、発信していきたい。貴重なレポートになると思う」

 

と、真っ先にメルマガを宣伝。相当な資産を持っていたと思われる堀江氏だが、堀江氏は2009年に損害賠償請求の和解でLDH側に208億円を支払い、現在も個人株主約230人から損害賠償を求める裁判を起こされており、フトコロ事情は決して楽ではないはずだと言われていた。自身のブログでも事あるごとに読者にメルマガ購読を薦めており、ここまで執着するという点から考えても、メルマガ収入がホリエモンの生命線となっていることは想像に難くない。

 

 

 

 

では、そのメルマガ収入を支えているのはどのような層なのか。
堀江氏のツイートに反応するユーザーや、メルマガに質問などを投稿している読者を見ると、圧倒的に起業志望者が多い。起業によってアルバイトから身を興し、「人の心は金で買える」と豪語して一時は時代の寵児に昇り詰めた堀江氏は、若者に起業を盛んに勧めている。起業を目指す一部の若者たちにとっては、今でもホリエモンはヒーローなのだろう。

 

熱心なファンのツイートをきっかけに、ホリエモンの仮釈放を求める署名活動も始まった。ファンから「署名活動して、一定数の署名が集まっても、収監されるんですか?」と聞かれた堀江氏は「はい。ただとんでもない数が集まれば仮釈放になるかもしれません。」と答え、その後のやり取りで「署名サイトとかあるみたいです」と自ら署名サイトのアドレスを提示。4月30日から開始されたサイトには、5月3日現在で6400人の署名が集まっている。

 

5月2日に配信されたメルマガのQ&Aコーナーでは、読者からの「何か僕ら一般人に何かホリエモンの為に出来る事ありますか?」という問いに、堀江氏は「私のためにできることは収監される日に東京高等検察庁前に集まって見送ってくれたり、早期釈放の嘆願書を出していただくことですかね。。。」と嘆願書の提出を呼び掛けている。

 

金と経済の駆け引きを武器に成り上がった堀江氏だが、今や収入にしても獄中生活の先行きにしても、ファン任せといった状態。いわば現在の堀江氏は、起業志望者を中心とする“ホリエモン信者”のおかげで立場を保っているといえる。獄中からのメルマガ配信や執筆などで何とか教祖の威厳を保ち、今後も信者を集めて収入を確保するスタイルを続けていくのか。それは本人が熱心に語っている宇宙事業に繋げるための夢へのステップなのか、単なる保身なのか、近く獄中生活に入るホリエモンの今後に注目したい。

■参考リンク

堀江貴文のブログでは言えない話

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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