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Google「ロリ八分」発動で同人サイトのアクセスが激減 過剰な“言葉狩り“との批判も

6月の初週あたりから、Googleで「ロリ」と性的ワードを組み合わせて検索すると、検索結果が数件しか表示されなくなったとして大きな話題になっている。先日、単純所持を禁止する児童ポルノ法改定案が衆院を通過したばかりだったこともあり、検索結果を運営元が検閲する「Google八分」が行われているのではないかとの憶測が流れている。

実際に試してみると「ロリ+凌辱」「ロリ+アダルト」などとGoogleの検索窓に入力しても確かに数件しか表示されない。性的な意味だけとはいえない「スク水」「ぺろぺろ」などのワードとの組み合わせも同様。さらに、必ずしも少女を意味するわけではない「ゴスロリ」と性的なワードで検索しても表示結果は少なくなってしまっている。

これはGoogleが検索アルゴリズムを提供している「Yahoo!」「goo」でも同じ状態だ。Googleはセーフサーチによってアダルトコンテンツを除外する機能があるが、それを解除しても検索結果は変わらない。

「Bing」や「Baidu(バイドゥ)」など別のアルゴリズムの検索エンジンで試してみると、同じワードで数百万件がヒット。Google検索でのみ「ロリ」関連が弾かれるようになったのは間違いなさそうだ。

この影響により、アダルト系サイトだけでなく、児童ポルノ法改正案で「対象にしない」という扱いになった二次元の18禁サイトまで検索から除外されるという事態に。同人サイトや官能小説サイトなどが影響を受けている。また、未成年が所属しているわけではないデリヘルなどの風俗店やアダルト系ショップのサイトも「ロリ」というワードを使っているために正常に検索されなくなった。

この異常事態に対し、ネット上では以下のようなGoogleに対する不満が書き込まれている。

「三次元ならまだしも、二次元まで影響あるってひでえな」
「ほとんど言葉狩りじゃねえか」
「最悪だ、同人サイトがサークル名で検索できなくなってる」
「余計な個人情報まで検索結果に出すクセにロリだけ除外って何なの」

また、ロリの隠語としてネット上で使われている「炉利」とアダルトワードを組み合わせ場合や、同じ「ロリ」でも画像検索なら結果が大量に表示されてしまうため「意味がない」とも指摘されている。

この検索規制疑惑について、Googleの日本法人はメディアの取材に「特定のワードを検閲することはない」と否定。これだけの規模のサービスで特定ワードの検閲をすること自体が不可能であると主張している。さらに「あいまいなキーワードについては、露骨な性的コンテンツは優先的には表示せず、露骨でないものを優先する」などと説明し、検索アルゴリズムのアップデートによって一時的に表示が変わっているだけだとの見方を示唆した。

しかし、検索結果から特定ワードが除外されているように見えるのは事実。この状況が改善されるのか、もしくは半永久的に続くのかも分からない。

「Googleは本社のあるアメリカ基準で動いているため、児童ポルノに対する規制が厳しい同国の風潮に合わせてきた可能性はある。日本版も本社の意向に沿っているだけなので、日本の事情を分からずに“規制”をしていることも十分に考えられます。ネットユーザーの反発は当然ですが、民間企業であるGoogleの『自主規制』であれば外部からは文句のつけようがないのが恐ろしいところです。『ロリ』の一件に限らず、もしGoogleが意図的に特定の情報を除外し、それとは違った立場の情報を意図的に上位に表示するようなことをすれば“情報操作”が可能になってしまいますからね」(IT系ジャーナリスト)

本当に規制が発動されているのかどうかは別にしても、一企業であるGoogleが日本の最大級の情報インフラを担っている状況は少なからず問題があるといえそうだ。二次元サイトなどへの影響だけでなく、ほぼGoogleの独壇場になっている国内の検索エンジンのあり方についても考えさせられる騒動といえるだろう。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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