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AKB48握手会  ネット上のネタ 「アクリル板越しの握手」を現実化する案が浮上

岩手県で開催されたAKB48の握手会でメンバーの川栄李奈や入山杏奈らが男にノコギリのような刃物で切り付けられた事件の影響が広がっている。AKBの所属レコード会社「キングレコード」は26日、今週末のナゴヤドームと幕張メッセで開催予定だった握手会イベントを延期すると発表。警視庁の要請により、当面は握手会などの“接触イベント”を自粛することも決定している。

Twitterなどネット上では、握手会を再開するための秘策として「アイドルとファンの間を透明のアクリル板で隔てる」という方法がジョークとして流行。刑務所の面会や映画館のチケット売り場のような構図で、アクリル板に空いた小さな穴越しに握手しているイラストが出回っている。

そんなジョークとは裏腹に事態は深刻だ。現行犯逮捕された青森・十和田市の無職・梅田悟容疑者は「AKBのメンバーなら誰でもよかった」と供述しており、特定のメンバーのファンではなかったどころか、AKB自体にさほど興味がなかったと報じられている。秋葉原殺傷事件のような“無差別テロ”に近い犯行だった可能性があり、こうなるとファンのモラル向上などといった性善説に立った対策は無意味だ。

今後しばらく、再開のメドが立たなくなった握手会。だが、AKBグループにとって握手会は収益の柱。音楽不況でもAKBグループが驚異的な売上を維持していたのは、CDに握手券や投票券を付けていたからに他ならない。握手券や選抜総選挙の投票権目当てでCDを複数枚購入するファンは珍しくなく、数百~数千枚単位で購入する者までおり、この“握手券ドーピング”がシングル17作連続ミリオンという記録を支えていた。

運営サイドでは、HKT48劇場支配人の尾崎充氏が26日にGoogle+で「このテロ行為を決して許すわけにはいきません。これに屈することなく立ち向かう」と表明するなど、早くも握手会の再開に向けた幹部の発言が目立っている。これはファンサービスという視点だけでなく、AKBの収入基盤である握手会を早期に再開したいというビジネス面の判断も大きい。ファンにとっても、アイドルと直に触れあえる握手会の存在は大きく、再開を願う声が強まっている。

そんな中、前述のネットのジョークが現実になる可能性が出てきた。警視庁万世橋署はAKBの運営会社「AKS」に対し、ライブや握手会の警備の強化を要請。その具体的な方法として「アクリル板の設置」「金属探知機の導入」を運営側に求めている。また、警備に詳しい仙台大学(犯罪社会学)の田中智仁講師も「現実的な対策法としてはアクリル板の設置」とニュース番組の取材に答えており、どうやら本当に検討されそうな状況だ。

警視庁からの要請のうち、金属探知機は実際に26日のNMB48、SKE48、HKT48の劇場公演で導入。観客全員が金属チェックを受けた。こうなると、早期再開のためには警察や識者の意見に従ってアクリル板を設置することもあり得そうである。

「さすがにアクリル板はどうかという意見があるものの、早期再開の最大のカギとなるのは世間の声でも運営の意向でもなく“警察の判断”。絶対に警察のお墨付きが必要になります。その警察がアクリル板を推奨しているのだから無下にすることもできず、実際に運営サイドは検討中。バカげた冗談のような話ですが、事件の影響でファンとアイドルの間に“壁”ができるのも一つのドラマになるという意見も関係者から出ている。AKBはアクシデントやスキャンダルを演出に盛り込んでしまうグループですから、これをドラマに仕立てようという意図があるようです」(業界関係者)

本当に今後はアクリル板越しに握手することになってしまうのか。いずれにせよ、襲撃事件がAKBに与える影響はあまりにも大きいようだ。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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