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デジカメ、カーナビ、腕時計は市場から消滅!!? スマホの普及で絶滅の危機の「専用電子機器」

スマートフォンの普及率が上昇し続けている。内閣府の調査によると、今年3月末のスマホの世帯普及率は54.7%、タブレット端末が20.9%。高校生やお年寄りまで幅広い層に行き渡りつつある。その一方、高機能なスマホによって他業種の市場が侵食され、スマホを中心とした“異業種競合”によって売上が激減するケースが続出している。

ありとあらゆる機能がスマホに集約されているため、それぞれの専用機器の存在価値が揺らいでいるのだ。

その代表例とされるのがデジカメ業界。スマホのカメラ画質は年々向上しており、友人に写真をメールで送ったり、画像を加工したり、SNSに写真をアップする際なども利便性に優れている。この煽りをまともに食らったのがコンパクトデジカメ(コンデジ)だ。一眼レフに比べて手軽で安価、小型で携帯性にも優れているのがコンデジの長所だった。だが、現在はコンデジとスマホの画質は大差なく、前述のように携帯性や利便性もスマホの方が上だ。

数字にも如実にあらわれており、2010年にコンデジは国内出荷数が約1000万台、海外を含めた総出荷数1億台と最盛期を迎えていたが、昨年の調査では国内出荷数約600万台、総出荷も約6000万台と4割も減少してしまった。だが、デジタル一眼レフは出荷数を伸ばしており、今後はスマホと一眼の二極化でコンデジは消滅するとも指摘されている。

カメラだけでなく、スマホアプリの充実ぶりも他業種の脅威になっている。昨今はGPS機能を利用した地図アプリやナビアプリの進化が目覚ましいが、その影響でカーナビ市場が縮小傾向に。ある経済研究所の調査では、カーナビの出荷台数は2015年には4年前の7割程度にまで落ち込むと予測されている。また、07年に総出荷数297万代を記録した電子辞書もスマホの辞書アプリに存在意義を揺るがされ、一昨年には182万台にまで出荷数が落ち込んだ。

ゲーム業界もスマホのゲームアプリの脅威にさらされている。Wiiやプレイステーション3が市場をにぎわした07年、ゲーム業界は国内市場規模5900億円を記録したが、それをピークに市場が縮小。昨年は市場規模5468億円と全体では復調したかに見えたが、実はその約半分がスマホゲームの売上だった。そう考えると携帯ゲーム機や据え置き機の大低迷は言わずもがなであり、予想以上にスマホに市場を食われてしまっている事実がうかがえる。最近はテレビCMもスマホのゲームばかりで、業界の勢いがクッキリあらわれている。

さらに、携帯音楽プレイヤーもスマホの音楽機能の充実によって需要が低下。同業界では東芝などの大手が相次いで撤退し、現状ではAppleとソニーが二強となっているが、今年1月にAppleがiPodの生産を近いうちに終了するとの憶測が流れるなど、世間の見方も暗くなっている。また、かねてからいわれている出版業界の不況も、スマホの隆盛と無関係ではないだろう。

意外なところでは、腕時計の売上減少もスマホの影響があるといわれている。07年以降、腕時計は市場規模が年々縮小。腕時計をしない人が増えたことが不振の背景にあるとされ、「時間はスマホで確認できるから腕時計はいらない」という若者が増加したことが一因と推測されている。ここ2、3年は「ステータス」として高級時計が人気となり、全体では少しずつ復調傾向にあるが、単に「時間を知りたい」という目的の手頃な価格の時計は駆逐されそうな気配だ。

今までケータイと無関係だった他業種を呑みこみ、その市場を食らって膨れ上がっていくスマホ市場。これも「消費者の時間とサイフの奪い合い」という市場原理で時代の流れといえばそれまでだが、今後もスマホに食われて消える専用機器や脅威にさらされる他業種が続出することは間違いないだろう。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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