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ラブライバーが吹かせた神風!!? Klabが「ラブライブ!」効果で赤字から一転黒字へ

ソーシャルゲーム開発大手の「Klab株式会社」が13日、2014年1~3月期の連結業績予想を上方修正し、営業損益が9600万円の黒字になる見通しだと発表した。前回予想では9000万円の赤字を見込んでいたが、一転の黒字見通しとなった。この逆転劇の原動力となったのは、人気アニメを原作にした同社のソーシャルゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」だといい、ネット上では「ラブライバー(同作ファンの通称)が会社を救った!」と大きな話題になっている。

Klabの発表によると、上方修正に至った要因として「ゲームタイトルの年始イベントの好調を受け、1月の売上が好調であったこと」「『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』及び新作ゲームタイトルの売上が好調な推移であったこと」「コスト削減が計画通りに進んだこと」が挙げられている。なかでも「ラブライブ!」は月数万~数十万円も使う“廃課金者”を大量に生みだしていることで知られ、ラブライバーたちの“お布施”が大きな助けになったようだ。

「ラブライブ」がKlabを救ったのは二度目。昨年4月、同社は同年12月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、最終損益が9億円の赤字に転落する見通しと発表したことがあった。新作リリースが滞り、さらに「幽☆遊☆白書」「スラムダンク」といった既存の有力版権タイトルの売上が伸び悩んだことが要因とされ、前回予想30億8800万円の黒字を大幅に下回る状況で会社が傾きかねない大赤字だった。

ところが、同4月15日にリリースした「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」が、有料プロモーションがなかったにもかかわらず初日に売上ランキングで5位に。ファンの口コミで支持を集めたといい、これをきっかけに「ラブライブ!」がヒットするとの見方が投資家筋の間で浮上。株式市場では赤字発表の影響でストップ安となっていた同社だが、同17日には一転してストップ高となり、同5月には単月黒字化を達成するまでに復調。「ラブライブ!」はKlabにとって二度の神風を起こしたことになる。

たった一つの作品が企業の命運を大きく変えた例は他にもある。かつてオタクビジネス界の雄として知られた株式会社ブロッコリーは、全盛期に企画したアニメ『デ・ジ・キャラット』『ギャラクシーエンジェル』などヒット作を次々と生み出したが、2000年代初頭には大きく低迷。大手企業の傘下となっても経営の立て直しは進まず、一時は約3億円の債務超過で会社の存続すら危ぶまれた。

だが、2010年に発売したPSP用の女性向けゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」が運命を大きく変えた。同作はゲームだけでなくアニメやキャラクターグッズも大ヒット。その影響で昨年10月には当初の減益予想から一転して業績予想を上方修正し、営業利益予想を最大で130.8%引き上げた。今年4月に発表した2014年2月期決算でも、経常利益が前年同期比158.0%増の21億5000万円、純利益が同117.5%増の19億800万円と驚異的な伸び。決算書には「うたの☆プリンスさまっ♪」という文字が12回も踊っており、一時の大低迷期からは考えられないようなウハウハぶりは「うたプリ」あってこそだと同社も認識しているようだ。

どちらの作品にも共通しているのは、カネ払いのいい熱狂的なファンがいるということ。そういったファンをしっかりつかめば、絶望的な状況から黒字転換することも可能といえる。逆に言えば、熱狂的ファンの信頼を失うようなことをすれば神風は吹かず、一気に奈落へと突き落とされてしまうだろう。それこそがキャラクタービジネスの醍醐味であり、恐ろしさといえるのではないだろうか。(佐藤勇馬)

参考リンク:ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル – Google Play

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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