アンドロイドアプリレビュー

囚われた少女を救い出すゲーム 「密室症候群@星川沙良」のジワジワ来る面白さ

脱出ゲームはもはや定番ジャンルだが、「魂の檻からの脱出」という、特異な設定で人気を確立しているのが「密室症候群」シリーズだ。生死の境を彷徨った結果、特異な能力を身につけた少女・黒瓜時子(くろうりときこ)を主人公に、様々な「救われない少女」の魂を開放していくという内容。今回紹介するアプリ「【脱出ゲーム】密室症候群@星川沙良」はその第6弾。重厚なストーリーを楽しみつつ謎解きをしていくという点で、他の脱出アプリとは一線を画す内容になっている。

「この面白さは、ひょっとすると絵本を読むような感覚かも」
「全作一気にプレーしてしまいました!面白いです。難易度も程よいかと。掲示板もあるので初心者でも楽しめると思います(^^)」

と、そのストーリー展開を絶賛する声や、「うぉぉーー!待ってました!」と、待望の新作に熱狂するファンの声が連発されている。

主人公・時子は、“人ならざるものの密室”に囚われてしまった黒髪少女。あてもなく曇りの街中を歩いているときに、霊の気配を感じ、そのまま「魂の檻」に閉じ込められてしまう。そこで出会うのが、救われない少女・沙良だ。不思議な喋り方に毒っぽい色合いのアクセサリーを散りばめた、現実ではあまり見かけないタイプの女のコ。

謎めいたキャラクターの沙良は時々とぼけた表情で、「はっ!」「ごめんなさいぃぃ!」などと言うところに親しみを感じさせる。そんな沙良と時子のやり取りを楽しみつつ、通常の脱出ゲーム同様、謎解きをしていくというのが本作のスタイルだ。

自虐や謝罪の言葉が異様に多い沙良を見ていると、「このコの過去には一体何があったんだろう」という気分になってくる。また、そんな沙良をクールにかわしつつ、「脱出できたら話は聞いてあげる」と話しかける時子のキャラも魅力的だ。全体を通じて会話はテンポよく進み、キャラも立っているので「絵本を読む感覚」というのも納得できる。「会話」パートと「探索」パートのバランスもちょうどいいので、最後まで一気にプレイすることができるだろう。

本アプリの開発にあたったのは「ジブラルタル」を名乗る開発者集団。「根っからの文系人間でプログラミング知識は皆無」とのことだが、ブログ内の「アプリ制作講座」では、懇切丁寧にアプリ開発について解説している。現状では「【脱出ゲーム】密室症候群@星川沙良」はアンドロイド限定だが、現在iOS版の準備を進めているとのこと。その独特な内容で、今後さらにユーザー数を伸ばしていくことを期待したい。(近藤夢太)

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