アンドロイドアプリレビュー

“コミュ障”の勇者が主人公のゲーム 「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」の完成度

ネットスラングのひとつに“コミュ障”という言葉がある。これは「コミュニケーション障害」の略で、“ネットでは饒舌でも、現実になると他人とうまく会話ができない人”のことを揶揄して使うようになった言葉だ。潜在的コミュ障の人口は年々増えており、社会問題にもなってきている。

そんなコミュ障ぎみの勇者が主人公のRPG「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」(Android/iOS)が話題となっている。なんだかすごいタイトルだが、どういったゲームなのだろうか。

レトロなRPG調のグラフィックで、それっぽいBGMも気分を盛り上げてくれる。ゲームを開始すると、誕生日を迎えた朝にいきなり王様から城に呼び出される勇者。「魔王が復活したから倒してもらいたい」とのことだが、街の人が勇者について「10円玉のような顔色だ」「どもっていて何を言っているのかよくわからない」と、よからぬウワサを立てているのが気になる様子。どうやら、RPGでよくある「“はい”と“いいえ”しか話さない勇者」がコミュ障扱い、という設定にされているようだ。

魔王討伐の前に仲間を集めることが必要だ。しかし、まずはコミュ障を克服すべく、酒場で冒険者の勧誘にしぶしぶ向かう勇者。酒場にはさまざまな職業のキャラがいて、「勧誘」バトルが開始される。

勧誘では、相手のプロフィールに合わせた言葉を「じゅもん」から選択する。「男らしい人がいい」というキャラには「おれがまもってやる」、筋肉自慢のキャラには「にのうでさわらせて」など、最適なものを選ぶと相手の心に響き、勧誘しやすくなるのだ。選べるじゅもんはどんどん増えていくので、コミュ障を徐々に克服していこう。

最初は勧誘もカンタンだが、徐々に選択肢が増えて難しくなってくる。ときには「こうげき」でバトルを仕掛ける必要もあり、なかなかやり応えのある内容だ。また、全30フロアを制覇すると、あっと驚くような展開も待ち受けているので、ぜひ最後までプレイしてもらいたい。

そんな具合にレトロなドット絵とRPGのシステムを採用しつつ、軽快な言葉遊びで楽しめるアプリが「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」。なお、シナリオ担当者がniconicoのブロマガで連載した小説版も公開されており、こちらも「泣ける」と評判になっている。ゲームと合わせて楽しむのがオススメだ。(町田大士)

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