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米・NY警察の「グーグルグラス導入」報道 Googleとしては“迷惑な話”!!?

米国のニューヨーク市警察がGoogle Glassの導入を検討中だ。CNNなどが伝えたところによるとNY警察は既に2台のグーグルグラスを入手。犯罪捜査での利用の検討に入ったという。

米国の一部の州では既に警官に捜査用のスマホが配布され、犯罪履歴の照会や、逮捕状の管理、容疑者の写真の照合などに活用されている。Google Glassはそれと同様の用途での利用が想定されるほか、警官が捜査中の模様を録画・録音することも考えられ、「映画『ロボコップ』の世界が現実のものになる」といった声もあがっている。

この報道に関し、日本のネット上では、

「アメリカはスピード感が違うよな」
「さすがアメリカでござる♪」
「近未来っすなー!」

といった声も上がっているが、事態はそれほど単純ではないようだ。Google Glass関連の情報を発信するブログ「Google Glass Info」編集部によると、

「今回のNY警察の発表に対しGoogle側は即座に『Googleが捜査機関に協力している事実は無い』とコメント。警察がGoogle Glassを入手したとしたら、それは一般の開発者と同様に開発者向けプログラムに応募して入手したのだろうと回答しています。Google Glassは未来のガジェットとして期待が高まる一方、プライバシーの侵害につながる“盗撮ヘッドセット”というイメージも強く、今回の件で警察の監視ツールというイメージが植えつけれられると、一般人のグーグルグラス着用に関し、さらに厳しい目が注がれることを懸念しているようです」とのこと。

今年1月にはオハイオ州の映画館で、映画を鑑賞中の男性が盗撮を疑われ、係員に連行される事態も発生した。

「結局濡れ衣だったことが分かり男性は解放されましたが、これによってグーグルグラスに対するネガティブなイメージが強まった。Google Glassのユーザーは現在、全米で約2万人ほど。公式コミュニティ内では、無用なトラブルを避けるため、今後はカジノやバーなどでもグラスの着用を控えたほうがいいかもしれないといった声も出ています」

さらに、Google Glassを危険視する動きに拍車をかけているのが、近日公開予定の「顔認識」機能を搭載したアプリの存在だ。

「昨年12月、FacialNetwork.comが発表したName Tagというアプリは顔認識機能を用い、グーグルグラスのカメラを向けた相手の氏名はもちろん、交際ステータスや現在の職業、さらには過去の性犯罪履歴までを明らかにする機能を持つと言われています。公開はまだこれからですが、マスコミでは『史上最も不気味なアプリ』と報道され、米国の著名な上院議員、アル・フランケン氏がアプリの公開を中止する要請を出したことも話題となっています」(同・Google Glass Info)。

Googleは公式には「顔面認識」機能の採用を認めていないが、問題の「Name Tag」は野良アプリの形で提供される予定とのこと。しかし、「Name Tag」の顔認識機能がどれだけの精度を持つものかは全く未知数で、実際の使用に耐えるものかどうかも判然としない状態だ。

「今は米国でもほとんどの人が実際にGoogle Glassに触れたことが無い中で、過剰に恐怖感だけが高まっている状態。グーグルグラスが常に周りのものを録画し続けていると誤解している人も多くいます。Googleはこの状態を改善するために、全米各地でGoogle Glassの体験会を開催していますが、一度ついたネガティブなイメージを払拭するのにかなり苦労しそうな見通しです」(同・編集部)

2014年の後半には一般発売が開始されると噂のGoogle Glass。その道のりには思わぬ困難が待ち受けているのかもしれない。(EXドロイド編集部)

Photo: Ethan(flickr)

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