アンドロイド関連ニュース

“生まれる前に死んだ”ドコモのTizenプロジェクト 発売延期は「アップルへの配慮」との見方も

1月16日、NTTドコモは、モバイル向けの新OS「Tizen」搭載のスマートフォン導入を「当面見送る」と発表した。本来であればこの日はTizen搭載端末の発表日だったが、当初の予定だった昨年夏から2度目の延期。一部では「Tizenは生まれる前に死んだ」という声も出ている。

そもそも、Tizenはリリース前から雲行きが怪しかった。Tizenプロジェクトは、もともとドコモやサムスンが開発を進めていたモバイルOSに、インテルが進めていたプロジェクトが合流する形で2011年に始まった。iOS、Androidに続くモバイルOSとして注目を集めたが、昨年7月の時点で既に「Tizen is almost dead.(Tizenはほとんど死んでいる)」と、ロシアのニュースサイトの編集長が発言し、関係者が火消しに追われた。さらに10月に公開された試作機のYouTube動画には「アンドロイドの全くのパクリ」「これはクソだ」といった辛辣なコメントが相次いでいた。

現在Tizen Associationのチェアマンを務めるNTTドコモの杉村領一氏は、昨年10月31日のイベントでTizenの市場投入時期に関し、「一番良いタイミングを見計らっている。開発そのものは非常に順調に進んでいる」と発言していたが、それから3ヶ月足らずで事態は急変した形だ。

今回のTizenの導入見送りについては反響が大きく、さまざまな憶測も呼んでいる。ドコモの発表後、TizenのアプリやSDKを開発してきた株式会社システナは株価が急落した。

ジャーナリストの間からもさまざまな意見が噴出。石野純也氏は「コンテンツの準備も進めていたため、突然の発表にコンテンツプロバイダー関係者からは『地雷を踏まされた』と恨み節が聞こえてくる」とコメント。また、石川温氏はドコモとアップルの関係に注目し、「なぜ、製品発表直前でTizenを闇に葬ったのかと言うことを考えると、どうしてもNTTドコモがアップルに配慮したという、うがった見方もしたくなる。NTTドコモはアップルを尊重し、サムスン電子を切り捨てたのかも知れない」と、今回の決定の背後にはアップルの存在があると分析している。

もともとTizenはガラケーからの移行の受け皿となる端末を想定して開発されたOSだった。しかし、ドコモがiPhoneを発売し、国内で販売されるスマホの7割がiPhoneという今では、もう受け皿は必要とされていない。iモードの生みの親である夏野剛氏は、2012年12月末「ドコモがTizen採用を検討」の報道が出た直後に、「愚かさの極み」とバッサリ切り捨てていた。(岡嶋佑介)

Ashley Madison - Have an affair. Married Dating, Affairs, Married Women, Extramarital Affair

››岡嶋 佑介の記事一覧

岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

おすすめサイト