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twitterで流行中「年賀状を交換しませんか」ツイートに潜む危険 ストーカー被害に発展したケースも

「年賀状を交換しませんか」。最近、Twitterでこんなツイートが流行している。メール全盛の昨今、あえてフォロワー同士で年賀状を交換しようという微笑ましい行動かもしれないが、そこには思わぬキケンが潜んでいる。

年賀状を交換するためには、当然ながら互いに住所と本名を知らせなくてはならない。この住所交換は当人同士しか見られないDM(ダイレクトメール)経由で行われるため大きな問題はないように思えるが、ネットでしか面識のない相手に個人情報を知らせる行為は安全とは言い難いものがある。

あるユーザーは「知り合いの1人暮らしの女の子がツイッターで募集して年賀状出したら、フォロワーさんが普通に手紙まで出してきて、挙げ句グーグルマップで住んでる所調べられて『遊びに行きたい』とか言われた」と報告。また、女性ユーザーに限定して「年賀状を送りたいから住所教えて」と迫っている男性ユーザーも確認されており、ナンパ行為やストーカー行為につながるのではと危惧されている。また、個人情報がイタズラや迷惑行為などに悪用される恐れもある。

もちろん、ネットでしか面識がなくとも信頼できる相手はいるだろうが、タイムライン上で呼び掛けると結果的に選別できなくなり、トラブルを招きこんでしまう可能性もある。信頼できるかどうか分からない相手であれば、直接住所を教えあうのではなく、互いに住所を知らなくとも年賀状のやり取りを仲介してくれる「Yahoo! JAPAN年賀状」のようなサービスを使うのも手だ。

善意のツイートに潜んでいる危険はこれだけではない。Twitterでは「昔お世話になった○○さんを探しています」「○○という女性が行方不明になっているので情報を集めています」などといったツイートが回ってくることがある。直接は協力できなくとも、困っている人を助けるためにリツイート(RT)で拡散してあげたというユーザーは少なくない。もし自分がその人物の情報を知っていれば、教えてあげたくなるのも人情だ。

だが、これもストーカー行為などに悪用されるケースがある。昨年発生した逗子ストーカー殺人事件では、犯人がYahoo!知恵袋に「お世話になった人を探しています」「フェイスブックの写真から位置情報を特定できますか」「都内の図書館で神奈川県の住宅地図を閲覧できますか」などと質問を書き込み、ネットを使って被害者女性の住所を特定しようとしていた。ネットユーザーは質問に善意で回答していたが、それが犯行の参考になってしまった可能性がある。

それと同じく、捜索ツイートもストーカーが相手の個人情報を特定するために悪用している危険性があり、安易な拡散や情報提供は犯罪を手助けしてしまう恐れがある。だが、本当にワラにもすがる思いでネットに頼っているケースもあり、その見極めは難しいところだ。

ネットでも人は「人と人のつながり」を求めてしまう。これも一つのコミュニケーションの形であるが、ネットには無数の悪意が潜んでいることも事実だ。少し世知辛い気もするが、取り返しのつかない被害にならないためにも安易に個人情報を晒したり、情報拡散を無闇に手助けするべきではないだろう。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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