アンドロイドアプリレビュー

ゲーム自体が腐っていく!!? 謎だらけのゾンビホラーノベル「クサリモノ」 グロ要素満載だが“感動できる”と評判

「すべてが腐りゆく新感覚ホラーノベル。」という不気味なキャッチコピーを銘打ったアンドロイド向けノベルゲーム「クサリモノ」が、“感動できる”と話題になっている。全く内容が想像できないコピーだが、一体どういう内容なのだろう。

ユーザーレビューでは「初めは、意味が分からなかった」といった声もあるが、最後まで読み進めると、「最初はわからなかったけど、 わかるとおもしろい! 」と、評価が逆転しているユーザーも多いこのアプリ。さっそくその内容を確かめてみた。

ゲームは画面をタップしていくだけのオーソドックスなノベルゲーム。選択肢もなく最後まで読み進められるので、ストーリー分岐が苦手な人も抵抗なくプレイできるだろう。物語はゾンビと人間が共存する、ちょっと不思議な世界が舞台。ホラーの定番どおり、ゾンビに噛まれた人間はゾンビになってしまうが、噛んだ側のゾンビは元の人間に戻れるというのが本作の変わったところ。

そんな世界で、ゾンビになった市民の実態調査をするバイトを請け負った主人公。しかし、見つけ出したゾンビに襲われ、主人公は噛み付かれて気絶。なんと主人公なのにゾンビ化し、記憶喪失になってしまう。記憶を取り戻すべく必至に行動する主人公だが、様々な困難とゾンビ化による“腐り”の影響が彼を苦しめる…。

と、ここまで読み進めたところで驚きの仕掛けが発動。なんと、プレイヤーにとって非常に大事なモノが“腐り落ちて”しまうのだ。このことで、今までプレイしてきた内容が全て台無しになってしまう。これはかなり動揺する仕掛けなのだが、しばらくプレイを続けるうちに「すべてが腐りゆく」とはこのことなのか、と妙に納得してしまった。

ゲームは主人公の大事なモノをゆっくりと“腐らせ”ながら進行していく。アプリ説明文には「ゲーム中にはグロテスクな表現を含むため、プレイにはご注意ください」とあるとおり、ゾンビの腕が飛ぶ、足が千切れる、車に轢かれてバラバラになるというグロい表現が頻出。ユーザーレビューでも、

「まずグロ耐性ない方は心してプレイしてください(個人的には必要なグロだと思う)。最初はプレイ方法に戸惑いましたが、演出はとてもよいです」
「最後まで見る価値あり! 最初はただのグロゲーだろとか思ってたけど どっぷり入り込んじゃいましたw」

と、グロい描写に関するコメントが目立つが、ユーザーの多くは物語の巧みさに引き込まれたと語っている。

すべてが終わった後に現れる「アナザーエンド」を読むと、主人公以外の視点から見たストーリーも語られる。ここでようやく救われるのは、もしかしたら主人公ではなくプレイヤー自身の心と言えるかもしれない。

そんな具合に、グロテスクな描写をふんだんに盛り込み、「腐る」というテーマがゲーム全体を覆い尽くすストーリーだが、最後まで読み進めるとなんとも不可思議な読後感に包まれるアンドロイドアプリが「クサリモノ」。ホラーノベルが苦手な人にもぜひ読んでみてもらいたい物語と言える。(matt)

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