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スマホと育児をめぐる議論が活発化 人気アプリ「鬼から電話」を“児童虐待”と指摘する声も

“スマホと育児”をめぐる議論が、にわかに注目を集めている。読売新聞の記事によると、日本小児科医会は「乳幼児の心身の発達への影響が心配される」とし、「来月からスマートフォンの利用を控えるよう保護者に対し啓発活動を行う」という。スマホ関連市場が成熟するにつれ、知育系のアプリが人気ジャンルとして定着。キッズ向けタブレットや、スマホ連動の玩具も注目を集めているが、「安易に子供にスマホを与えていると、親と子の心の交流が減ってしまう」というのが日本小児科医会の主張。

「画面をなぞるだけの仮想体験を重ねることが、手の機能や五感を育むことに影響を与えかねない」という日本小児科医会・常任理事の発言で、記事は締めくくられている。

これに対し、ネット上では様々な反応が噴出。

「人間の脳の基本を作る大切な時期にスマホか」
「子供にスマホで遊ばせる親が多いなあ。あかんやろ」

と、記事に同調する意見のほか、

「ゲーム脳とやらに安易に騙されてまだ懲りないのかよ」
「絶えず触れ合えってのもしんどいだろ。グズる子供の面倒みてたら触れ合い減るなんて言えないよ」

といった反発の声があがっている。

ブロガーの山本一郎氏は、自身のブログでこの件についてふれ「私の子供のころは、ある種『テレビに子守をさせるな的な言動が流行っておりまして、中学ぐらいに『ゲームが子供に悪影響』とまで言われておりました」と発言。

「『ゲーム脳』とか嘘だと思いますよ。子供に時代時代の技術や文化を吸収させていけるような教育をしたい人はうまく使い方を考えながらスマホでもタブレットでも使って育児するのがいいんじゃないかと」と、記事にあるような“過剰な懸念“に反発する立場を示した。

実は、スマホと育児の問題に関して論争が持ち上がったのは今回が初めてではない。当サイトで「泣く子も黙る“スパルタ教育アプリ”」と紹介したアプリ「鬼から電話」に関し、ネット上では「児童虐待だ!」と非難する声があがっているのだ。同アプリのレビュー欄には、

「このアプリは使い方次第では児童心理学的な観点からも児童の教育上、非常に危険だという事は認識していた方が良いでしょう。(中略)怖がらせて行なう育児は目先の育児であり、全く子供のしつけにはなりません。それどころか子供の心に多大なる悪影響があり、深い心の傷を残す可能性が大きいので危険です」

という小児科医師を名乗る人からのコメントが掲載。子育てに悩む母親が集う掲示板でも、このアプリの是非に関する議論が展開されている。

筆者の場合は、家のリビングに常にスマホやタブレットが10台以上も散乱し、それを5歳と1歳の子供に自由に触らせている。夫婦が共働きで家事をする時間を確保したい時や、出先で泣きやまない子供をあやすときなどには、スマホがとても役立つのは事実だ。

育児は子供の将来を左右する問題のため、慎重になってしまうのは仕方がない。しかし、「スマホはダメ!」と“保護者を啓蒙する”という姿勢には、余計なお世話といった感がぬぐえない。「スマホと子育て」はこれからも議論が続きそうなテーマといえそうだ。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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