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“つながるキャリア1位はau”と答える「しゃべってコンシェル」 ドコモの「開放戦略」に勝ち目はあるのか!!?

11月7日、これまでNTTドコモのアンドロイド端末専用だった音声認識ガイド「しゃべってコンシェル」のiOS版がリリースされた。キャリア制限はなく、auやソフトバンクのiPhoneでも使えるという太っ腹ぶり。Twitterでは「しゃべってコンシェルがdocomoを退社してフリーのコンシェルジュになった」と話題になったほか、一部のユーザーが「どこの会社のiPhoneが一番つながるの?」と問いかけたところ、「インターネットで調べたところ、1位はauです」と答える事態も発生。一時はiOSの無料アプリランキングで2位まで上昇する人気を博している。

しゃべってコンシェルは、iPhoneのSiriと同様にスマホに話しかけて情報を得たり、メールや電話などの機能の立ち上げが出来るアプリ。昨年3月のサービス開始以来、ドコモのスマホの売りの一つとしてCMにも度々登場し、Android版では鷹の爪団の吉田くんや、江頭2:50、皆藤愛子などを起用。今年8月には1000万ユーザーを達成するなど、ドコモにとっては“虎の子“とも呼べるコンテンツの1つ。今回、そのiPhone版が他キャリアでも使えるというのだから驚きだ。

iPhone版ではメールや電話などとの連携機能には対応せず、選べるキャラも2種類だけとなっているがユーザーレビューを見ると、

「Siriよりも優れているし使いやすい。auのiPhoneですが、docomoさんありがとう(*^^*)」
「Siriさんもいいけど、こっちの方が音声合成が自然ですな」
「人間の心が宿っているみたい~! 言葉も自然で感情もあるのに感激。お礼を言うとちゃんと喜んでくれるよ」

と、評判は上々。特に合成音声が自然な点は評価が高い。人気声優の田中真弓、豊崎愛生ら起用し機械的なSiriの音声よりもはるかに耳触りがいい。また、Siriでは対応していない「横浜から品川」といった自然な問いかけで路線案内を表示できる機能にも対応するなど、Siriの性能を上回っている部分もある。

10月の発表会では「ネットワークフリー」、「デバイスフリー」、「OSフリー」、「キャリアフリー」という4つのフリーを掲げたドコモ。11月13日にはdocomo IDを取得するための専用サイトをオープンし、動画見放題の「dビデオ」や、アニメ見放題の「dアニメストア」などのサービスを他キャリアのユーザーも利用できるようにするなど、一昔前では考えられないほど開放路線へと舵を切っている。ドコモユーザー以外からも顧客を集められる可能性がある一方、ドコモならではの特別性はどんどん希薄になっている。つまり、ドコモユーザーならではのメリットが感じられなくなってきているのだ。

ドコモの10月のMNPによる流出は9万3000件。9月の13万件よりは改善したものの、iPhone5S /5C発売でも流出は止まっていないのが現状だ。ドコモは今後、回線契約による収益よりも、コンテンツによる収益を伸ばす方針に切り替えているとの見方もあるが、果たしてその戦略に勝ち目はあるのだろうか。今後のドコモの動きにさらに注目していきたい。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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