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“ほとんど死んでいる”と噂された第3のモバイルOS  「Tizen」端末の動画コメント欄がさっそく炎上中

ドコモの秋冬モデルのラインナップに並ぶかと思われていたが、見送りになってしまったTizen(タイゼン)OS搭載スマホ。開発の遅れが指摘される中、10月31日にNTTドコモ、インテル、サムスンがソフトウェア開発者向けのイベントを行い、Tizenの最新情報やロードマップを公開した。ようやく全貌が見えつつあるTizenだが、その未来は決して明るいとは言えないのが実情のようだ。

「Tizen is almost dead.(Tizenはほとんど死んでいる)」。今年7月にロシアのとあるニュースサイトの編集長のツイートが話題となった。続いて「プロジェクトそのものが中止になった」と発言したことから関係各社は火消しに追われた。たしかに開発は継続中のようだが、予定されていた年内の投入は取りやめになり、今になってようやく情報が公開されたにとどまる。

あるPC雑誌編集者は「Tizenはプロジェクトの構成自体が複雑すぎる」と語る。「Tizenは2つのグループでプロジェクトを進行しています。Tizen Projectという技術グループが開発を行い、NTTドコモが議長を務めているTizen Associationがプロモーションを行ったり、機能の追加などを決定しています。どちらのグループでも様々なメーカーの思惑が交差し、リーダーシップがどこにあるのかが見えづらいのが実情です」

このような開発の遅れや不透明さはもちろんのこと、Tizen OSについてもユーザーの反応は冷ややかだ。先日、YouTubeに公開されたTizen搭載端のサムスン製端末、Z9005 RedWoodの動画のコメントを見ると、

「Total Android copycat..(全くのアンドロイドのパクリ)」
「this is SHIT Samsung are u crazy? no design team?(これはクソだ。サムスンは正気なのか? デザインチームは居ないのか?)」
「Why waste resources on copying something that is free?(タダで使えるものをコピーするのに、何故無駄なカネを使う?」

と散々な評判。Twitterでも、

「androidをとりあえず丸パクリして、ところどころにiOS足した感じにしか見えない。」
「Tizenのスマフォとか発売されたとして誰が買うんだろう」

といった手厳しい意見が目立っている。

ドコモやサムスンは、Tizenをグローバル市場で大々的に展開したいと考えているという報道もあり、ドコモからは2014年春には発売されるという。Tizenプロジェクトの立ち上げは2011年の9月。iOSとAndroidの両巨頭に対抗するため、ドコモやモトローラ、NECといった企業がインテルやサムスンを巻き込んで立ち上げたと言われている。しかし、その筆頭であるドコモがiPhoneを売り出した現在、状況は大きく変化しており、今後ドコモがTizenの販売に本気で力を注ぐとは少々考えづらい。明確なビジョンも見えず、ユーザーからも期待されていないTizen OS。図らずも「Tizenはほとんど死んでいる」という発言は未来を正確に予測していたと言えるのかもしれない。(岡嶋佑介)

■参考動画:
Handson – Samsung Tizen Z9005 RedWood(YouTube)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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