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女性蔑視か業界の現実か? 「IT業界にブスはいらない」と題したブログに賛否両論

「IT業界にブスはいらない」と題したセンセーショナルなタイトルのブログ記事がネット上で話題となり、賛否両論が巻き起こっている。

その記事では、可愛い女の子しか採用しないというウワサがある某IT企業の内部のエンジニア男性とブログ主のやり取りが記されている。ブログ主が「結局、顔で選んでるんじゃないの?」と質問したところ、相手は「そうだよ。だって女の子が可愛い方が男のやる気も出るし取引先にも有利で業績は上がる」とアッサリ認めたという。

さらにエンジニア男性は「だってさ、俺達は激務じゃん。誰も若い女に深夜までプログラム書いてくれとかシステム周り見てくれなんて頼んでないわけ。あんな年中腹痛いだの頭痛いだの言ってる奴らにそんな事出来るわけないし」と、女性を仕事の戦力として認めていないことを素直に告白。

続けて「女なんて可愛くてメールとエクセルとワードが出来て接待の席で笑顔で酒飲めればそれで十分。それは俺たちには出来ない仕事だしそれで業績が上がってるんだから良くやってくれてると思う」と独自の女性社員の存在意義を語り、「んで、20代後半になったら結婚して辞めてく、それでいいんだよ。若くて可愛い女なんて毎年下からポンポン出てくるんだから(笑)」と話したという。

「女性は腰かけOLとして誰でもできる雑務だけやっていればいい」「接待要員になれないブスは必要ない」という、女性蔑視ともとれる価値観が一部IT業界で横行している一例ともいえる。だが、返答に詰まってしまったというブログ主は「合理的とまでは言わないですけど『一理ある』のかな」とし、ジェンダー問題を危惧しながらも、現実問題として身体的にも精神的にも大きな差異のある男女に同じ仕事を求めることに無理があるのかもしれないと一定の理解を示している。

このブログ記事はネット上でも物議を醸しており、以下のような意見が書き込まれている。

「男女関係なく、顔で仕事やってるわけじゃねーだろ」
「女性社員をホステスか結婚要員として扱うって昭和かよ」
「これは鬼女様に聞かれたら徹底的に叩かれそうな案件…」
「女が年中体調不良なのは事実だよな」
「ビジネスとしては一理あるだろ。遊びやボランティアじゃねえんだ」

この「顔で採用している」とウワサのある某企業について、ネット上ではアメーバブログなどを運営する「サイバーエージェント」ではないかとの憶測が広がっているようだ。同社はネット上に掲載された内定式の写真が「リア充すぎる」と話題になったことがあり、女子社員はモデルと見まがうほどの美女ばかり。AKB48の32枚目のシングル『恋するフォーチュンクッキー』のプロモーションの一環として、同社社員が同曲を踊っている動画が最近発表されたが、これも「女の子が美人ぞろい」としてネット上で人気を博している。

ブログで語られた「某企業」が同社のことを指しているという根拠はない。だが時代の最先端といえるIT業界の一部で、まるで昭和のような古い女性観が復活しているとしたら興味深い事象といえそうだ。現在も賛否両論が巻き起こっている状況だが、現実問題として男中心にならざるを得ない業界の体質や、そのような扱いをされることに不満を持たないどころか喜んで飛び込んでいく当事者の女性たち、それらが入り組んだ複雑な構造が生まれているといえるだろう。(佐藤勇馬)

■参照リンク:
IT業界にブスはいらない : ひびたま

http://hibitama.net/archives/33235571.html

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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