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2chの情報流出で人生崩壊!!? 個人の「投稿履歴が検索できるサイト」も登場

巨大掲示板「2ちゃんねる」の個人情報流出事件が波紋を広げ続けている。有料サービス「2ちゃんねるビューア」の会員情報およそ3万件が流出し、名前、住所、電話番号、クレジットカード番号、カードのセキュリティーコードなどの個人情報がネット上にバラ撒かれた。さらにはカード決済だけでなく、コンビニ決済で登録していたユーザーの個人情報も流出していたことが判明し、騒動は収まる気配がない。

これだけでも大問題だが、この1ヶ月前後の投稿履歴まで一緒に流出したため、個人情報と照らし合わせることで誰がどんな書き込みをしていたのかを突き止めることが可能になってしまった。この特定作業に一部ユーザーが乗り出しており、実名では言えないような誹謗中傷やデマ、恥ずかしい自作自演、個人の性癖、企業秘密の暴露や会社への批判などを書き込んでいた人物の正体が白日の下に晒されることになった。

ライトノベル作家の杉井光氏は、同業作家を名指しして「ただの基地外」「虚言症」などと匿名で中傷を繰り返したことが暴かれ、言い訳できなくなったために公式サイトで謝罪。また、人気まとめサイトの管理人が有名な“荒らし”と同一人物だったことも判明し、サイト閉鎖に追い込まれる事態も発生した。

一部メディアでは、国立大のドメインがメアドに入っていたことから特定された女性准教授が、男性同士の恋愛を題材にした「ボーイズラブ(BL)」関係のスレッドに大量書き込みをしていたことが判明したとも報じられている。また、流出情報の中には大手マスコミ関係者とおぼしきメアドも多数あり、大手新聞記者と思われる人物がAKB48の大島優子を熱烈に支持する書き込みを繰り返し、大島のライバルであるセンター・指原莉乃のファンに対しては「指オタはブス・カルト集団」などと中傷していたという事実も明らかになっている。

これだけならば一瞬の恥で済むかもしれないが、勤務先の悪口を書いていた社員が書き込み内容を会社に知られ、退職を迫られたという情報も出ている。不倫や不法行為などを書き込んでいたユーザーが特定されたとも一部で報じられており、真偽は不明だが、現実の生活が崩壊するような事態も起きている気配だ。

この状況に追い打ちをかけるように、流出データからユーザー情報を検索するサイトまで登場。郵便番号などを入力すると、住所や氏名、電話番号などが表示される仕組みになっている。また、流出データを入力することで書き込み履歴が一括表示されるシステムも作られている。抗議によってサイトが消されてしまう場合もあるようだが、特定作業の効率化は確実に進んでおり、「匿名なら言いたい放題」という前提で書き込みをしていたユーザーは戦々恐々としているようだ。政治家や外務省などの官公庁などのデータが流出した疑惑もあるだけに、大量書き込みによる“世論操作”などが明らかになれば、さらなる大問題に発展してしまうだろう。

匿名文化によって支えられてきた2ちゃんねるだが、今回の流出騒動によってそれが幻想だったことが明示された。ネットの匿名性は完璧ではなく、あくまで個人情報が外に漏れないという前提があってのものだ。その前提は非常に危うく、ネットの有料サービスを使えば我々は否応なしに大事な個人情報を一企業に預けることになる。その企業の不手際で前提が崩れてしまえば、匿名ユーザーたちの仮面は簡単に剥がされてしまうのだ。

日本のネットは匿名文化があったからこそ発展した部分もあるが、匿名ユーザーが何の責任も負わずに言いたい放題で暴れることの弊害も大きくなってきた。今回の流出事件は、ネットが次のステージに進むためのきっかけになるのかもしれない。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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