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「東洋のアップル」と噂の中国企業Xiaomi社 Google副社長の“引き抜き”で注目度急上昇

8月29日、アンドロイド事業のキーパーソンだったGoogleの副社長Hugo Barra氏が、中国のスマホメーカーXiaomi(シャオミー)社の副社長に就任するというニュースが複数の海外メディアで報じられた。Xiaomi社はアメリカや日本では端末を販売しておらず、認知度はさほど高くないがニューヨークタイムズでは”東洋のアップル”とも形容されていた。いったいどのような企業なのだろうか。

日本の輸入端末販売店では、Xiaomi社の最新機種である「Mi2」が販売されている。1.7GHzのクアッドコアCPU、メモリ2GBを搭載したMi2の実勢価格は40,000円。サムスンのGalaxy S4のSIMフリー版が88,000円であることを考えると恐ろしく安い。細かな部分ではGalaxy S4よりはやや劣るが、見た目のチープさも無くハイエンドモデルと言っていいほどの性能だ。端末は中国国内、香港、台湾のみで販売されているが、イギリスのCanalys社の調査によると、2013年第2四半期の中国スマートフォン市場ではアップルを抜いて6位につけている。

Xiaomi社の代表、Lei Jun氏は、アップルの影響を強く受けていることをインタビューで語っている。ニュースサイト「Tech in Asia」の取材でLei氏は、

「スティーブ・ジョブズは携帯電話とモバイルインターネットの未来を形作った人物として尊敬している。その中で、僕は中国に特化したスマートフォンを作ることに、ビジネスチャンスを見出した」

と語っている。オンラインのみで販売することによる徹底したコストカット。iOSに近いUIを持つカスタムROMの導入。そして発売する端末を絞り込むことによってアクセサリの拡充を狙う。この戦略によってXiaomi社は設立わずか3年にして中国のトップメーカーの1つへと急成長を遂げた。しかし、アップルの真似に留まらない独自の戦略もある。中でも特徴的なのはユーザーからのフィードバックを重んじる点だ。

「ほとんどのファンが自分にとっての“完璧なスマホ”のアイデアを持っている。しかし、誰もそれを具体化することができない。だから彼らは我々にフィードバックを送ってくれる」

Mi2の発売前には1200人のファンを呼んでヒアリングを実施。初代Mi1の不満点などを解消していったという。

9月5日には新機種「Mi3」の発表を予定しているXiaomi社。ほぼ同日に新型XperiaやGalaxy Note3の発表が予定されているため、どこまで話題になるかは未知数だが、Googleの副社長を迎え本格的な世界進出も見えてきた。これまで“中華端末”と呼ばれ、安かろう悪かろうのイメージが強かった中国製スマホだが、Xiaomi社のような企業の登場によりその流れも大きく変わりつつあるのかもしれない。(岡嶋佑介)

参照リンク:
Founder Lei Jun Talks About Xiaomi(Tech in Asia)

http://www.techinasia.com/lei-jun-xiaomi-story-interview/

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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