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ドコモの「サムスン外し」に韓国メディアが反発  “反韓感情が原因”と指摘する声も

ドコモのツートップ戦略が揺れている。「秋冬商戦ではサムスンがトップから外れる」、「ソニー、シャープ、富士通のスリートップになる」など、さまざまな噂が飛び交う中、今度はドコモの加藤薫社長の口から「全トップもありうる」という仰天発言が飛び出し、いよいよドコモのスマホ販売戦略は混沌としてきた。

ネット上では、

「全トップならトップ戦略自体いらんだろ」
「”全トップ”の一言にいまのドコモの体質の 問題点が凝縮されてる気がするわ」
「だいたい特定メーカーのみ割り引くってのは誰の得にもならんだろ」

と手厳しい反応が多く見られた。

また、ロイター通信がサムスンのスマホが脱落する可能性が高いと報じたことを受け、複数の韓国メディアが「今後、ドコモのとサムスンの業務協力関係は弱まるだろう」という見方を示している。韓国メディアはソニーのXperia AとGalaxy S4の販売台数に大差がついたことについて「反韓感情で韓国企業であるサムスンを敬遠する心理が働いた」「日本市場が再び排他的になった」などと報道した。もともと、サムスンは一昨年の「GALAXY S2 LTE」、昨年の「GALAXY S III α」と、ドコモの秋冬モデルでは夏モデルのマイナーチェンジ版を出すに留めている。そのため、次回のドコモのトップ機種から外れる可能性は大いにありうる。

さらにドコモとサムスンの関係に水を差す原因の1つとなっているのがTizen(タイゼン)だ。Tizenはサムスンが主導し、インテルやドコモが協力して開発しているスマホ用のOS。7月にはロシアのニュースサイトの編集長がTwitterで「Tizenはほとんど死んだ状態だ」、「プロジェクトそのものが終了した」とツイート。インテルなどの関係企業はこれを否定したものの、開発が大きく遅れているのは周知の事実だ。また、ドコモでTizenプロジェクトの推進役を担当していた永田清人氏が異動になるなど、ドコモの内部でも計画が順風満帆だとは言い難い。Tizen向けにアプリを開発している企業担当者からも「動作が不安定でiOS、Androidには到底及ばない」という意見が聞こえるほか、関係者からも、そもそもTizenが本当に出るのかを危ぶむ声が出ている。

ツートップ戦略から外された影響でNECはスマホ事業から撤退を表明。加えてパナソニックもドコモへのスマホ供給を見送るのでは、という報道が出るなどドコモに対する国内メーカーの反感は強くなる一方だ。加えて、サムスンからもそっぽを向かれるようなことになるとドコモはいよいよ窮地に追い込まれる。四面楚歌のドコモがiPhone発売という一手を打つ日もそう遠くないのかもしれない。(岡嶋佑介)

画像:ドコモ公式ホームページより

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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