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“アップルの奇跡は終わった” ネットに広がりはじめた失望の声

「アップルの奇跡は終わったのか」―そんな衝撃的な見出しの記事が雑誌AERAの6月17日号に掲載された。“終わった”と言われる理由としては、ジョブズ無きアップルのイノベーションの停滞、スマホの大画面競争への出遅れ、2~3年後にはスマホの主戦場は新興国になり、高価格で売るアップルのビジネスモデルに先はない、といった事柄が挙げられていた。

6月10日、世間の大注目を浴びたのがアップルの「WWDC(世界開発者会議)」だった。iWatchやiTVなどの新製品の発表も期待されていたが、フタを開けてみれば主な発表はMac Pro、MacBook Air、OS X Mavericks、iOS 7に関するもの。しかも、MacBook Air以外のリリースは秋以降になるとのこと。

これに関してITジャーナリストの大元隆志氏は「『失望』を感じるイベントとなった」とバッサリ。一方でアップルの熱狂的なファンで知られるジャーナリスト・林信行氏は「アップルが再び力強く船出をしたことを印象づけたと思う」と評価。ただ、アップルの当日の株価は0.7%安の438.89ドルで終了し、株式市場からも冷ややかな反応を示されたかたちだ。

昨年9月に発売したiPhone5の売上も世界的に低迷している。日本においてはiPhoneの販売台数や市場シェアは盤石に見えるが、これもキャリアの販売戦略により、他のスマホよりも安い価格設定となっていることが大きな原因と言える。

2011年10月5日にスティーブ・ジョブズが亡くなってから1年半余りが経つが、1株当たり450ドル前後という株価(マイクロソフトは27ドル)や端末の販売台数だけを見れば、その後のティム・クック体制のアップルは充分すぎるほど堅調だ。それでも漠然とした不安を多くの人が感じるのは、世間がアップルに求める高すぎる理想と現実のギャップが見え始めたからだろう。

WWDCで新型Mac Proを披露したフィリップ・シラー上級副社長は「これ以上のイノベーションは不可能だ」と自信タップリだったが、ネット上では「こんな形状にする必要があるのか?」「ゴミ箱に見える」と揶揄する声もあがり、Mac Proをネタにしたコラ画像も多数作られた。また、iOS7のコントロールセンターはAndroidの通知バーそのものだし、画面の左側をスワイプすると「戻る」機能はBlackBerryにあった機能の焼き直しだ。また、近距離のファイル転送機能、ギャラリーの自動整理なども便利には違いないが、消費者がこれまでのアップルに感じていたワクワク感は、もうそこには無いことを実感させられた。

トンチンカンな形状の機器が発売されようと、機能をいくら模倣しようと、アップルのブランドイメージが失墜するほどではないだろう。しかし「アップルの奇跡は終わったのか」と聞かれれば、イエスと答えざるを得ない。ジョブズを失ったアップルが、かつてのアップルとは違う企業になってしまったことは、もはや誰の目にも明らかだ。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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