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実態と違う? ソフトバンクの“つながりやすさNo1”  ドコモからも「自社の調査結果と違う」と反発の声

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクら通信各社は、通信速度や接続エリアなど「つながりやすさ」の表示方法を業界で統一する見通しとなった。来年度をめどに、総務省や消費者庁の指導のもとで測定法などの統一基準を設ける。背景には、消費生活センターなどに「実態と違う」との苦情が寄せられていたことがあるという。

今年2月末頃からソフトバンクは「つながりやすさ、No.1へ」とキャッチコピーを掲げテレビCMやホームページで盛んに宣伝を行ったが、当時からネット上では懐疑的な意見が続出。

「繋がりやすさ No1 って明らかに嘘なんだが」
「今更繋がりにくかったソフトバンクと言われてもお前今まで隠してたじゃん、としか思えない」

と、ユーザーから厳しい声が上がる一方、ドコモからも「自社で入手した調査結果と違う」と反発の声が上がった。

ソフトバンクのホームページでは“つながりやすさNo.1”の証拠として「第三者機関の調査データ」の詳細を明かしているが、そのイプソス社のデータによると、 調査対象者はNTTドコモが約3,400名、auが約3,700名、ソフトバンクが約5,300名とバラバラ。調査は朝7時から夜23時の間に、全国の調査対象者に向けてシステムがランダムに通話発信し、接続率を調査したというが、最下位のauは97.7%、1位のソフトバンクは98.4%と、わずかな差でしかない。集計期間によってはauやドコモが1位の時もあり、ソフトバンクが自社に都合の良い数値を持ちだしたという疑念は拭えない。

また、LTEが普及し始めてからよく耳にする「人口カバー率」という言い方も、根拠が曖昧な表現の一つだ。各社が公表しているLTEの人口カバー率は、

NTTドコモ:75%(2012年度)
au:96%(2013年6月予定)
ソフトバンク:91%(2012年度末)

となっている。この数字だけ見ると、ドコモだけ普及が遅れているように見えるが、実はこの数字、各社ともに算出方法が異なるのだ。算出方法は以下の通り。

NTTドコモ:役所や役場で電波が入れば、その自治体全域が入るものとする
au:500m四方のメッシュのうち、1世帯でもカバーしていればそのメッシュ全体をカバー地域とする
ソフトバンク:500m四方のメッシュのうち、ある程度の世帯をカバーしていればメッシュ全体をカバー地域とする(”ある程度”の比率は非公表)

そもそもauとソフトバンクは「実人口カバー率」という表現をしており、ドコモの場合とは少々異なる。これでは結局どのキャリアが最もLTE対応のエリアが広いのか、ユーザーには知るよしもない。

先月にはauがiPhoneの下り75Mbpsのエリアを誤表記していたとして消費者庁から景品表示法違反で措置命令を受けた。しかし、各社が都合の良いデータを並べているだけの現状では、似たような事案は今後も発生するに違いない。今回の統一基準の設定は当然の措置と思われるが、果たしてこれで状況は改善されるのか。今後の動向を見守りたい。(岡嶋佑介)

■画像引用元:SoftBank

http://mb.softbank.jp/mb/special/platinum_bands/extra/

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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