アンドロイドアプリレビュー

“よくないね”を共有するアプリ 「ネガにゃんこ」が若者たちに密かな人気

このところネットを賑わせているのが「若者のFacebook離れ」という言葉。日本のFacebookユーザーは約1350万人に達し、国民の約10人に一人が利用している計算になる。しかし、最近は「個人情報が漏れるのが心配」「上司や友達からいいねを強制されているようで疲れる」といった声も相次いでいる。また、本国アメリカでも「Facebookには大人ばっかり増えてクールじゃなくなった」と、別のSNSに乗り換えるティーンエイジャーも増えている。

そんな中、注目を集めているのがサイバーエージェントが立ち上げた「新感覚コミュニティ! ネガネガ ネガにゃんこ」というアプリ。その名の通り、ネガティブな気持ちに焦点を当てたこのサービスは、心の負の部分を吐き出し、それを猫に食べさせ、成仏した心の闇をコレクションしていくという、ツイッターとなめこ栽培を融合させたようなサービスだ。

アプリを起動すると、さっそく心のもやもやを吐き出すよう促される。筆者もとりあえず「うぜえええ」と、つぶやいてみた。すると、その呟きを猫が食べて、口から幽霊を吐き出した。なめこの要領でフリックし幽霊を集めていく。収穫した幽霊は、画面右上の幽霊のアイコンから、図鑑として閲覧可能で、ありふれたものからレアな幽霊まで、多種多様なようだ。

画面左下にある「徘徊に行く」をタップすると、他のユーザーがつぶやいた様々な心のもやもやを見ることができる。

「夜勤嫌だなあ…」
「思わせぶりの態度に腹立つ!」
「お前達働かなすぎ!」

と、Facebookなどではなかなかお目にかかれないネガティブな言葉が並んでいる。共感した場合は「よくないね」を押してネガティブな心の輪を広げていこうという仕組みだ。

筆者の「うぜえええ」というつぶやきにも、さっそく反応があり、気がつくと13もの「よくないね」が来ていることが分かった。表面的な付き合いも多いFacebookとは違い、見知らぬ者同士が原始的なノリで気持ちを共有できることが、このサービスの人気の理由と言えるかもしれない。ユーザーレビューには、

「ストレス発散になってめっちゃいい!これから愛用しますっ!」
「かわいいし、愚痴ってスッキリ!」

といった声が書き込まれている。レビューにもある通り、キャラクターの「ネガにゃんこ」の可愛さもこのアプリの魅力の一つ。「よくないね」のお返し(どーものあかし)をたくさんもらうことで、にゃんこがレベルアップするという、育成ゲーム的な楽しみも用意されている。

ちなみに、Facebookを離れた米国の10代はTwitterやTumblrを自己表現の場として活用する例が多いようだが、本アプリのように「もやもや」を吐き出す場が登場してくるのは日本ならではの現象と言えるかもしれない。本アプリ「新感覚コミュニティ! ネガネガ ネガにゃんこ」で、「よくないね」の輪がどこまで広がるのか。その動向に注目したい。(近藤夢太)

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