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ドコモ“ツートップ戦略”に国内メーカーが悲鳴 「iPhone導入への布石」説も急浮上

5月16日、NTTドコモは新製品発表会を行い2013年夏モデル11機種や、「LINE」との提携などを発表。シャープのAQUOS PHONEシリーズ、富士通のARROWSシリーズ、NECのMEDIASシリーズなどの最新端末が発表されたが、それぞれ個性はあるものの機能やスペックがほぼ横並びのせいか、驚きの少ないラインナップといった印象。IT系のメディア以外は、熱愛報道や飲酒疑惑などのスキャンダルに揺れる女優・橋本愛が終始ブスっとした表情で壇上に立った様子などに注目していたようだ。


だが、ドコモの販売戦略が大きく変貌を遂げたことは確かだ。加藤薰社長は今回の全スマホ11機種のうち「GALAXY S4 SC-04E」と「Xperia SO-04E」を“ツートップ”と位置づけ、主力機種として販売することを宣言した。今までの横並び主義とは異なり、販売価格の面でも差別化。ツートップ端末は実質価格で1~2万円程度安く購入できるようになるとのこと。

一般ユーザーにとっては嬉しいことではある一方で、端末を選ぶ選択肢が狭まる、他メーカーの端末の販売台数の激減が予想されるといった影響も懸念されている。

業界の著名人たちも、今回のツートップ戦略には懐疑的だ。ジャーナリストの法林岳之氏は「その他の機種を欲しいと考えたユーザーにとっては、『なぜ、自分が買う機種は割り引かれないのか?』という明らかな不公平感が生まれてしまう」と言及。携帯ジャーナリストの石川温氏もメルマガ上で「オススメされていないメーカー関係者が悲鳴を上げております」と明かしている。最大の契約数を誇り、かつiPhoneを出していないドコモは、国内スマホメーカーにとっては最後の拠り所。しかし、ツートップが生んだ価格差はメーカー間に大きな格差を広げようとしている。一方で、ネット上ではこのツートップ戦略に対して、

「ドコモが護送船団方式で弱小メーカーを横並びにさせたせいでアップルやサムスンの台頭を許した」
「選ばれた2大メーカー以外は撤退してもいいように理由付けを作ってあげてるのかもしれない」

などと、「国内メーカー切り捨て論」も出ている。かつて「ドコモがiPhoneを出さないのは国内メーカーを守るためではないか」との予測もあったが、そういった見方ももはや過去のものになりつつある。

当サイトの記事「ドコモのiPhone発売 最大の壁は「使えないspモードメール」説が浮上」でもお伝えしたように、”ドコモがiPhone導入”の噂は、ここ最近、国内外のいたるところから出ている。加藤社長は「とりあえずはこの形(ツートップ戦略)でお客様に提案し、どのように受け止めていただけるかというのをよく見ていく。それとiPhoneうんぬんというのは別のことです。」と発言した。果たしてツートップ戦略はiPhone導入への布石なのか、それとも決別を意味するのか。ひとまずは、「iPhone5Sの発表がある」と噂されるアップルの6月の発表を待ちたい。(岡嶋佑介)

■画像引用元:
NTTドコモ 2013夏モデル 新商品・新サービス発表会(ニコニコ生放送)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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