アンドロイドアプリレビュー

放射能の飛散状況がリアルに分かる「風@福島原発」

いまだ予断を許さない状況のつづく福島原発。テレビは通常番組にもどりつつあるが、ツイッターをはじめとしたネットメディアでは現在も盛んに情報発信が行われている。そうしたなか、気象庁はようやく放射能の飛散状況を公にしはじめた。震災から一月あまり経っての公表に多くの国民は呆れ返っているものの、長いあいだ原発を追いつづけてきたネットユーザーにとって、放射能の飛散が風向きによって大きく変わるということは、すでに定説化しつつある。

気象庁の発表に先駆けて、ドイツ、ノルウェイ、オーストラリアなどからはスーパーコンピューターで解析された、原発からの放射能や放射性物質の飛散がいち早く配信されている。しかしこれらのサイトはフラッシュ対応していないアンドロイドケータイで作動しない場合も多く、現地の言葉で書かれているため、データを読みとるのも容易ではない。

そこで活用したいのがこの「風@福島原発」である。

放射線量を測定できるアプリとしては、当サイトではすでに「ガイガーカウンター」や「SafeAreaChecker」を紹介したが、この「風@福島原発」は放射能値に加え、風向きのデータも表示されるようになっている。観測所に設置された機器により全国各地の風向きや風速が詳細にわかるうえ、その情報は1時間以内に計測された最新のもの。


原発からの距離、放射能値、風向きが表示できる

くわえて災害時、音を出して付近の人に居場所を知らせる「緊急ブザー」や、Google災害情報、東北、北関東の炊出まっぷ、給水まっぷ、避難所まっぷ、などを網羅した「災害情報リンク」、さらにスマートフォンの大きな画面を活用した懐中電灯なども装備しており、非常時のあらゆるシーンでの活躍が期待できる。

緊急ブザーや懐中電灯機能、情報リンクなども実装され、類似したアプリの中ではかなり完成度が高いといえる

放射能飛散で最も注意すべきは、いうまでもなく風向きである。反原発の立場から原発を研究する京都大学助教授の小出裕章氏は、チェルノブイリを例にとり次のように力説する。

「あの事故が起こったとき、一番汚染が激しかったのは原発から280キロ離れた地域でした。日本政府は福島原発を中心として同心円状に汚染区域を定めていますが、じっさい放射能は風向きや雨の状況により、飛散場所が限定的になるのです」

関連リンクから「全国の原発マップ」を表示した画像

福島原発の悪化がここまで進んでしまった以上、もう後戻りはできない。これからは悪化した状況のなか、いかにそれと付き合い、対策を講じていくかが重要だ。長期化が予想され、被害は広範囲に広がる懸念もある。しかし大げさな表現になってしまうが、ここは一つ「覚悟を決めて」、事態を冷静に見守る必要があるのではないか。そのためにも、今回紹介した「風@福島原発」のようなアプリの存在意義は高いといえる。(文・エックスドロイド)

■その他の放射線測定アプリ

放射線チェッカー

放射線東京 Radiation

 

post-5213_t

風@福島原発

カテゴリ アンドロイドアプリレビュー,健康/生活
価格 無料
デベロッパ名 seigo
< トラックバック >
  1. fv.» Blog Archive » stop radioactivity 2011年4月9日 9:41 AM

おすすめサイト