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中国でも発売されたXperia arc 現地の反応は!!?

Xperia arcは中国でも発売された。しかし、CMや店頭での広告効果などによりハイエンド機にも注目が集まる日本とは異なり、中国ではまだまだごく一部のショップでしかこの製品を取り扱っていない。中国本土では正式には4月6日からの発売になったが、中国のW-CDMAキャリアの「中国聯通(China Unicom)」のショップもまだ殆どこの製品を扱っていない。

(左)「ソニーの技術で超薄を実現」と書かれた公式サイトの告知。(右)中国では激レアなAndroidスマートフォンに注力するキャリアショップ。ちなみにW-CDMAではなくCDMA2000の中国電信(ChinaTelecom)

とはいえ13億もの人民がいる中国では、一握りのガジェットマニアと絶対数としては相当な数がいるのも事実。でもってそうした最新ケータイに興味がある情報強者は店で買おうとはしない。なるべく早く世界のあらゆる地域から調達し、なおかつ徹底的に安く買おうとするのが彼らの正攻法だ。

店頭価格の相場は5500元(約7万2000円)だが、中国で断トツの人気を誇るオンラインショッピングサイト「淘宝網(TAOBAO)」では、各ショップがこうしたニーズに応え4000元弱(約5万2000円)の価格を提示しせめぎ合いとなっている。実はこれ、中国本土より早く発売された香港・マカオ向け製品を個人輸入したもの。つまり香港・マカオでの売上台数の中に中国本土からの転売分が多分に含まれているわけだ。

中国版の発売を待つお行儀のいい中国のガジェットマニアは少数派で、これから中国の店舗で中国向けの製品を買う人民は、ケータイにそれほど興味があるわけではないセレブが大半だろう。過去にはiPhoneが「中国向け商品は高いから」と敬遠され、多くの人民が海外版・香港版に走り、中国の都市部で見た目iPhoneが普及した割には中国聯通(China Unicom)のiPhoneの在庫が余りまくっているという状況が起きている。

中国でのXperia arcの評判はどうだろう。中国での発売日を過ぎて、中国の検索サイト「SOSO」でブログ・ミニブログでの書き込みを見ても「Xperia arc 買ったよ!」というのは「質感がかなりイイ!お母さんもイイネって言ってくれてる。お父さんには内緒だけど夕食の時に見せるんだ」というセレブな発言一件のみ。これを中国人の総意とするのは余りに無理がある。

価格比較サイトでも未購入の人ばかりで、まずは「中国価格は香港価格に比べて高すぎる。誰が真っ当に買うんだ」という意見あり。続いて「ディスプレイの『サイズ』、CPU、カメラの『画素数』、どれもいい!」とスペック談義に花が咲く。美しいフォルムや大きいだけでなく見やすいディスプレイやカメラのレンズやCMOSなどに注目する日本とは随分視点が異なる。ノートPCやデジカメなど他の製品にもいえるが、中国ではスペックの数字がよければ、一部ネットユーザーのウケはいいらしい。

評判は一見イイが「しかし日系メーカーなのが気にくわん。俺は愛国だ」というコメントにも多数「イイネ!」がついている。東日本大震災での日本への同情はいったいなんだったのか。

「製品はいいけど、俺は愛国だから買わないぜ」という書き込み
ちなみに中国のガジェットといえばパチモノを抜きに語れない。パチモノケータイは中国語で「山寨機(シャンジャイジ)」と呼ばれるが、キャラクターやブランド名の無断拝借ケータイにとどまらず、Xperia X1、Xperia X5のパチモノも登場している。これらのニュースに対し、「パチモノのモノ作りはどんどんすごくなっているぜ!」とすごくポジティブに捉えるコメントが並んでいた。恐るべし中国人民の力である。(文・山谷剛史)

過去に登場したXperiaのニセモノ

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山谷 剛史

中国を拠点に活動する中国・アジアITジャーナリスト。確定申告で戻った一時帰国中に地震直撃。皆さん、がんばってください!僕も僕なりにできることやってます! Twitterアカウントは @YamayaT

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