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Facebookの新機能「グラフサーチ」で“出会い系”化が加速!!? 振り込め詐欺等に悪用の危険も

Facebookは15日、投稿検索の新機能「グラフサーチ」を発表した。これはFacebookに投稿された約10億人のプロフィ-ルや240億枚以上の写真などのコンテンツ全てが検索対象となる新機能。「友達の友達のうち、○○大学を卒業して近所に住んでいる人」「自分と同じ映画に『いいね!』を押した人」「○○の仕事を探している人」などといった情報を探すことができる。この検索には、書き込み内容や「いいね!」の有無、位置情報などが反映される仕組みだ。

現在は英語版のみで一部ユーザーを対象に試験的に提供されている。正式提供開始の時期は明らかになっていないが、日本語版なども順次提供されていく見通しだ。

本社で記者会見した最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏は「グラフサーチはまだ初期の段階だが、まったく新しいやり方でFacebook上の情報を入手できる」とアピールしており、この新機能は検索大手のGoogleに対抗するものと見られている。

Facebookの使い方が大きく広がることを期待させる新機能だが、プライバシー保護の観点から批判も起こっているようだ。映画や音楽、趣味などの嗜好が検索対象となっていることから「○○が好きな近所に住む20代の女性」「○○によく行く女性」といった検索が可能になり、当然ながら出会い目的の利用が急増すると考えられる。Facebookは実名制で顔写真をアップしているユーザーが多く、その上で趣味嗜好や行動範囲まで検索できるとなれば出会い目的の利用者にとっては願ってもないサービスとなってしまう。

さらに、この機能を悪用した人物が、特定の相手の個人情報を聞き出し、犯罪に利用するのではという懸念もあがっている。実名制をうたっているFacebookだが、やろうと思えば偽名の捨てアカウントを開設できるのは周知の事実であり、犯罪者側はプライバシーを明かさずにターゲットに接触できてしまう。日本では振り込め詐欺がいまだに横行しているが、犯罪者グループがターゲットのFacebookから家族情報を入手し、騙す際の材料にしているとも報じられている。

Facebook側は「グラフサーチで表示されるのはシェアされたコンテンツのみ」だと強調しているが、こういった不安要素が次々と指摘されると、ネットユーザーのプライバシーを丸裸にしてしまう恐ろしい機能にも思えてくる。「グラフサーチ」導入により、確実に変化を遂げるであろうFacebookの今後に注目したい。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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