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「ネットの空気が読めない」マクドナルド 60秒問題に続き“公式アプリ”でも不具合が連発

「ポテトを塩抜きで頼めば簡単に60秒を超える」、「マックフルーリーを3つ頼めばよい」など、ネット上では”攻略法”まで広がり始めたマクドナルドの「ENJOY! 60秒サービス」。ご存知の人も多いだろうが、これは客に商品を60秒以内で提供できない場合、ハンバーガーの無料券を配布するというマクドナルドのキャンペーンで、1月31日まで開催されている。

しかし、ネット上には「提供を急ぐあまり商品が雑になっている」、「砂時計の砂を落とすためバンバン机を叩く客がいる」、といった客のクレームが相次ぐ中、今度はクルー(店員)と思わしき人たちの悲鳴の声も広がりはじめた。

「地獄のようなことが始まった。限界。やめたい。 そんなこと始めたんだぁ~、と笑う客。うざい。殺したい」
「やめたいwwけど怖いから辞めれない(;_;)・・60秒とか鬼畜ー。昼じゃなくて夜入りたい」
「60秒キャンペーン中だけバイトやめたい」

日本マクドナルド広報部によると、今回の60秒キャンペーンは「マクドナルドのスピーディーさをゲーム感覚で楽しんでもらおうという意図から開始した」とのこと。仮に60秒以内に提供できなくてもクルーにペナルティはない。しかし、時間内に商品を提供するために店員にはプレッシャーがかかるに違いないし、実際にランチタイムに店舗に足を運ぶと、いつも以上に張りつめた空気が伝わってくる。また、ツイッター上では「チーズがバンズから飛び出したフィレオフィッシュ」など、提供を急ぐあまり杜撰な商品が客に出されている実態が暴かれている。

そんな具合に、既に炎上状態になっていた「マックの60秒キャンペーン」だが、その騒動の火にさらに油を注ぐ結果となったのが、一部のニュースサイトによって暴露された、「ソーシャルメディアの利用に関するルール」という内部文章の存在だ。

全店舗のマネージャー向けに配布されたというこの文章によると、「マクドナルドの商品やサービスについて、会社を代表して語ることができるのはマクドナルド本社の広報担当者に限ります。」、「不用意な発言は、あなたやあなたの家族、友人、職場の同僚に多大なる迷惑をかけます。」とのことで、ネット上での発言を自重する呼びかけとなっている。

さらに、ご丁寧にもNG発言例まで記載され、「今日来たお客さん、超キモかった!」「バイトしてたら、芸能人の○○が彼氏と来た!!」などはNG。しかし、「チキンタツタ美味しい!一番好きなバーガーです!」であればOK、といったご都合主義な内容がさらに物議をかもす結果となった。

これに対しネットでは、

「店員というだけでソーシャル上の発言まで規制されていいのか? 言論の自由はどうなるんだ?」
「マックには労働組合みたいなものはないの?。労働環境について文句言うチャンスだぞ」

いう声があがり、数年前に騒ぎになった「マックのブラック企業ぶり」に再び注目が注がれている形だ。

「マックといえば2005年から2009年まで争われた”マクドナルド店長訴訟”でも、その労働環境が問題になりましたが、今回の“ソーシャル自粛令”はさらに問題を大きくする可能性があります。ツイッター上での発言を規制する企業はマクドナルドに限りませんが、『自社商品の宣伝ツイートならばOK』とも読み取れる、露骨な指導内容にかなりの反発の声があがっています」(労働問題に詳しいライター)

外食市場の冷え込みが伝えられる中、日本マクドナルドの売上高は9カ月連続で前年実績を下回った。今回の騒動は苦境にあえぐ同社の焦りの現われとも見られるが、ネットでの対応のまずさが、さらに騒ぎを大きくした感は否めない。

日本マクドナルドではスマホ向けに「マクドナルド公式アプリ」も公開中。アンドロイド版のダウンロード数は1000万DLを突破しているが、レビュー欄には「使いづらく、容量が大きいのにSD移動できない」「クーポンがつかえない」といった声が記載され、平均評価は3.6とふるわない。「ネットの空気が読めないマクドナルド」は一体どこへ向かおうとしているのだろうか。(岡嶋佑介)

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マクドナルド公式アプリ

価格 無料
デベロッパ名 日本マクドナルド株式会社

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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