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Twitterで注目のハッシュタグ 「#震災でわかったこと」から見えてきた現実

昨年3月に発生した東日本大震災から1年8ヶ月。発生から1年を迎えた今年3月にはテレビや新聞などで数多くの特集が組まれたが、最近は徐々に震災や被災地に関する報道が減っている感が否めない。そんな中、Twitterで11月5日ごろから突然「#震災でわかったこと」というハッシュタグが盛り上がり、「togetter」にもまとめが作られている。

未曾有の大災害は地震や津波、原発事故の怖さだけでなく、食事やトイレなどの日常生活のインフラなど、我々が今まで意識していなかったことの危うさを知らしめた。このハッシュタグでは、身近なネタから政治的な問題、被災地への思い、原発に対する考え方など、多種多様な意見が挙がっている。震災被害や復興、政治に関しては、

「まともな政治家を選ばなければ、助かる命も救えない」
「自衛隊の本気と、土木屋の本気の凄まじさ」
「比較するのは不謹慎と知りつつも呟きたい。ニューヨークのほぼ1週間停電~現在進行形を見て、東京電力や東北電力の凄みは、もっと周知されていいと思う」

などのツイートが書き込まれている。頼りない政治家たちに情けない思いを抱きながらも、自衛隊の迅速な救出作業や、復興作業を開始してからの建設会社の仕事の速さは国民の誰もが感心したところだろう。身近な生活に関しても、以下のような意見が書き込まれている。

「水、電気、ガスのありがたさ。あと情報はラジオが主になったので電池も」
「蛇口から水が出るために、コンセントから電気が取れるために、お風呂のお湯を沸かすために、どれだけの人が関わっているかということ」
「水を使わない田舎のぼっとんトイレが最強」
「買い占めの醜さ。本当に被災した人は自分の必要な分しか買わない」

特に停電や断水が続いた被災地の人達は、あるのが当たり前に思っていた水と電気のありがたみを感じたようだ。だが、なかには「風呂は1週間入らなくても結構イケル」「一ヶ月入らなくとも平気」といった猛者もおり、意外な(?)発見だったようである。マスコミの情報伝達力やネットでのデマ拡散など、震災の発生時に焦点の一つになった「情報」という観点でも、以下のような書き込みがされている。

「地震直後は電波が全くつながらない。ケータイに頼り切った生活の危うさ」
「ソフトバンク携帯のダメさ加減」
「地元新聞やローカル局の重要性。キー局は頼りにならないということ」
「バカがネットで情報を集めて賢くなろうとすると、手におえないバカになる」
「災害まで利用して自己陶酔するクズがそれなりにいる」

数多くの教訓を残した東日本大震災。今まで当たり前と思っていた日常生活のもろさを痛感させ、意識していなかったものの重要性を再認識させられた。だが、被災地の復興や原発事故の対応は現在進行形の問題であり、風化させてはならないものだ。いまだ収束の道筋が見えない福島第一原発では、下請け作業員の賃金のピンハネや危険手当の不払いが発生していると報じられている。メディアで取り上げられやすい原発問題はまだしも、復興が遅々として進まない地域の存在は忘れられかけているといっても過言ではないだろう。もっと被災地に目を向けるために、ネットで語り合うことも有意義なのかもしれない。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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