アンドロイド関連ニュース

“スマート家電”でもサムスンに完敗!!? 日本メーカーの発想は何故ここまで「ズレている」のか?

シャープは、ブルーレイディスクレコーダーの「AQUOSブルーレイ」シリーズで、“スマホに話しかけて操作可能”な新機種を11月21日に発売する。専用アプリでスマホに話しかけることで、番組の検索や予約、再生、停止などの操作ができるという。

ネット上では、
「目の付け所が意味不明」
「パナソニックに続いてスマホを無理やり使って訳分からん方向行ってるね」
「やるなら本体だけで完結させろよ。いちいちスマホ使うとか余計に面倒なだけ」
「どうしてこれにGOが出るのか?不思議だ」
と、予想通り辛口の反応が目立つ。

当サイトの以前の記事、「ネットで高まる『スマート家電なんか要らない』の声」でも紹介したが、パナソニックも「スマート家電」と称する、スマホと連携したエアコンや洗濯機などを今年夏ごろから投入しはじめている。しかし、洗濯機をわざわざスマホでタッチし、洗剤を投入するような機能を誰が欲しがるのだろう。タレントの伊集院光氏は人気ラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」で、

スマートフォン連動の冷蔵庫とか、スマートフォン連動の洗濯機、みたいなのもあるんだけど、見れば見るほど、ズレてるよね。もう、どうしようもないくらい

と発言し、リスナーの共感を集めた。消費者不在の製品開発は、今や日本のものづくり全体に蔓延している。

それに対し、サムスンのスマート家電は1歩進んでいる。洗濯機はスマホから内部の様子がわかるようになっており、遠隔操作が可能。冷蔵庫には液晶パネルが付いており、手書きのメモやカレンダー、レシピ検索、そしてTwitterの表示などが可能。冷蔵庫と言えば、どこの家庭でもメモ書きなどがペタペタ貼られていると思うが、それらを全て液晶パネル上で完結させるようなコンセプトだ。

画面の大きさは4インチ程度あり、文字入力も指1本で可能。買い物リストなどをメモしたり、家族に伝言を残すといった利用法のほか、家族のツイートを冷蔵庫の前で確認して、夕食の献立を考えてみるといった使い方もできるなど、なかなか面白い試みと言えるだろう。

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つ中島聡氏は、「誰も言いたがらない『Sony が Apple になれなかった本当の理由』」という記事において、日本の家電メーカーの凋落の原因を「未だに終身雇用制の呪縛に縛られているから」だと指摘している。パナソニックやシャープでも、優秀な人を毎年多数採用しているのだから、おそらく企画段階では優れたアイデアは多数出ているのだと思う。ただ、それを実現まで漕ぎ着けない組織のシステムが障壁なのだろう。まさにその象徴ともいえるスマート家電は、消費者の立場に立ってもう1度見直すべきではないだろうか。(岡嶋佑介)

››岡嶋 佑介の記事一覧

岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

おすすめサイト