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月収10万以下が当たり前!!?  アニメ業界の悲惨な現実

人気アニメ「名探偵コナン」「TIGER & BUNNY」「咲-Saki-」などの背景画を手掛ける制作会社「スタジオ・イースター」が、社員3人から残業代の不払い分や慰謝料など3500万円の支払いを求める訴訟を起こされた。

社員たちの訴えによると、会社から「アニメ業界に残業代という考え方はない」などと言われ残業代が支払われず、30代の男性社員は原画をスキャナーでPCに取り込む作業を多い時で千枚以上任された末に頚椎(けいつい)症となったという。これまで三回の口頭弁論が行われ、会社側は争う姿勢を示している。

アニメーターの悲惨な労働環境は以前から問題視されている。2009年の日本アニメーター・演出協会(JAniCA)の調査によると、20代アニメーターの平均年収は110万4000円。30代でも213万9000円という結果だった。これは中堅クラスのアニメーターも含めた数字だが、新人であれば月収2~3万円ほどだという。さらにアニメーターの多くは契約社員やフリーであり、労働環境の劣悪さから90%以上が1年未満で辞めていくようだ。

アニメーターは会社に所属してから2~3年は動画担当で経験を積み、絵コンテを基に画面を設計する原画担当にステップアップし、やがて作画監督になっていく。原画担当になれば月収で30万円以上も珍しくなく、作画監督になればさらに収入は増える。だが、動画担当のまま業界を離れる人が多いのが実情だ。

「スタジオジブリのような大手なら固定給が保証されますが、多くのアニメーターは歩合制。動画の場合は1枚200円程度が相場なので、1ヶ月の限界といわれる400枚を上げても月収8万円ほどにしかならない。しかも、安価で済む海外委託が増えたため、国内のアニメーターの賃金相場もさらに下がっているのが実情です」(アニメ関係者)

また、アニメーター自身が、かつての夢であったアニメ制作にかかわっていることだけで満足してしまい、労働環境に無関心になっていることも原因のようだ。

アニメ業界の労働環境に関しては、手塚治虫の影響が強いといわれている。1989年に手塚が亡くなった時にジブリの宮崎駿は「手塚が日本初の本格アニメ『鉄腕アトム』を破格の制作費で請け負ったことが相場を低くした原因だ」と批判している。

「アトム」の第一作放映から約50年が経った今、アニメは日本を代表するコンテンツに成長した。だが、制作現場の労働環境の劣悪さは全く改善されていない。このまま海外委託が増加していけば、国内のアニメーターは駆逐されてしまうだろう。“日本の宝”としてのアニメ技術を守るためにも、制作現場の実情に目を向けなくてはならないのではないだろうか。(佐藤勇馬)

画像引用元:アニメ「TIGER & BUNNY」公式サイト http://www.tigerandbunny.net/tv/

■9月27日15時50分、一部記述を訂正いたしました。

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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