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ネットで高まる「スマート家電なんか要らない」の声

9月10日から17日まで、パナソニックが「スマート家電ウィーク」と題して、六本木や表参道など4か所でスマート家電の啓蒙イベントを行っている。15日、16日には雑誌と連動のセミナーやトークショーなども実施される。

「スマート家電」とはAndroid搭載のスマートフォンを利用して、洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの情報を確認したり操作したりできるというもの。たしかに、外出先からスマホでエアコンを設定しておいて、帰宅時は快適な温度に保たれているというのは便利かもしれないが、それって帰宅時間に合わせてタイマー機能を使えばいいだけなのでは? 洗濯機の場合、スマホの画面で洗濯コースを選び、スマホを洗濯機にタッチすると設定が転送されて洗濯が始まるというが、全然スマートじゃないし、面倒くさいだけのように思える。

「何か違うんじゃね? こんなのにGOサイン出すの?」
「自宅の家電なんて自宅で操作すればいいんだよ」
「散々グーグルに個人情報ぶっこ抜かれた挙句、部屋の温度までぶっこ抜かれるのかw」
「このセンスのなさが日本が敗北した原因だな」

といった具合に、ネット上でも批判的な意見が多い。

そもそも、なんのためにスマートフォンと連携するのかわからない、という点が致命的だろう。連携をしたところで、得られるメリットが非常に薄いのだ。最初は物珍しさから使うだろうが、すぐに飽きるのが目に見えている。家で操作するにしても、スマホを手に取り、アプリを起動し、家電を選択し、操作する……という手間よりもリモコンを取りに行って操作した方がよほど早い。

たとえば、海外で売られている冷蔵庫には、ユダヤ教の人向けに「安息日に冷蔵庫を開けても明るくならない」サバトモード(sabbath mode)が付いているものがある(ユダヤ教では明かりをつける行為=労働と見なされるため、たとえ冷蔵庫の明かりでも許されない)。家電に必要な機能というのはユーザーに、はっきりとメリットがあるものであるべきだろう。掃除機でもルンバのように、目に見えたメリットがあればちゃんと売れるのだ。

株式会社クレイジーワークス代表の村上福之氏は、このスマート家電を「(流行りの)キーワード優先のモノづくりの末路」と、こき下ろす。村上氏自身も会社員時代、エラい人たちが思いつきで言い出した「キーワードに沿ったモノづくり」に参加させられた苦い経験が何度もあるという。

こうした現象は今や日本のメーカーのほとんどに広まっており、富士通からは「ナノイー発生装置付きのノートパソコン」、シャープからは「デジタル複合機用プラズマクラスター発生装置」など、各社から怪しげな製品が続々登場している。おそらく開発現場でも「こりゃ売れねーな」という気持ちで作っていることがヒシヒシと伝わる「キーワード優先のモノづくり」の一端だ。スマート家電も、多くの人に大失敗確実と思われているが、いったい日本のモノづくりの迷走はいつまで続くのだろうか。(岡嶋佑介)

■画像引用元:
Panasonic Smart App http://panasonic.jp/pss/

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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