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ネット上で恐怖が拡散中 「レーシック難民」の実態

東京都中央区の「銀座眼科」(閉鎖)でレーシック手術を受けた患者54名が、「ずさんな手術によって感染症などの被害を受けた」として、元院長らに損害賠償を求めた訴訟の和解が7月20日に成立した。「元院長が手術器具の消毒や滅菌をしなかったことが原因」とされており、現在も39名が視界が悪くなるなどの後遺症があるという。

和解発表のニュースを契機に、ネット上ではレーシック手術の安全性を疑問視する声が相次いでる。

レーシックとは、角膜の表面を極薄くスライスしてフラップ(フタ状のもの)を作り、角膜実層にレーザーを照射。一部を削ることで角膜の曲率が変わり、近視が矯正されるという手術。フラップは元の状態に戻せば、ある程度は自然に吸着する。

99%以上の患者が裸眼視力1.0以上まで回復するとされており、眼科医院の中には有名人などを広告に起用し、大々的に安全性をアピールして患者を募っているところもある。2000年頃から日本で手術が開始されたレーシックは、視力が大切なプロ野球選手やプロゴルファーに重宝されており、芸能界でも利用者が多い。昨年、AKB48の前田敦子が手術を受けたことも話題になった。

だが、前述のような感染症等のリスクがあり、手術後に視力が下がってしまうケースも少なくない。また、手術の歴史が浅いために長期的な安全性が確約されていないことを不安視する声も絶えない。

有名人の利用者では、女子プロゴルフの東尾理子選手やマジシャンのマギー審司が手術後に視力が落ちたことを公表。両目視力0.02から手術で1.5に回復し、それから0.5まで落ちたというマギーは、病院の医師から「99%大丈夫」と言われたが、「残りの1%に選ばれてしまいました」と告白している。

中日ドラゴンズの井端弘和内野手は、08年から計3度のレーシックを受けたが効果がなく、度重なる手術で角膜がほとんど無くなり、炎症によって視力が落ちる症状に悩まされた。現在はレーシックによる回復をあきらめてコンタクトレンズ着用に戻した井端選手だが、好調時とは比べものにならない低成績になって心配されている。

日本眼科医会の公式サイトによると「夜間の視力低下」「角膜の変形・混濁」「度数の変化による視力低下」「ドライアイ」「緑内障検査の眼圧測定や白内障手術が正確にできなくなる」といったリスクが確認されている。だが、ネット上ではこれ以外にもレーシックの“被害報告”が多数書き込まれているようだ。

それらを拾ってみると「手術による眼圧と脳圧の変化で発狂しそうになる」「術後に斜視になった」「視界がぼやけたまま戻らない」「自律神経がおかしくなって精神安定剤が手放せなくなった」といった声が挙がっている。どれも真偽は不明だが、なかには「失明した」「後遺症で仕事を辞めざるをえなくなった」といった書き込みまである。ある患者は被害を訴えたが、病院側から「手術は成功でした。様子を見ましょう」と言われ、それっきりとのことだ。

後遺症を感じながら適切な治療を受けられない人々は「レーシック難民」と呼ばれており、近いうちに社会問題化するとの推測もある。自由診療で保険がきかないレーシック手術は10~30万円ほどと費用が高額であり、簡単に再手術するわけにはいかない。手術したとしても、再び視力が低下して手術を繰り返せば、いつしか角膜はボロボロになってしまう。レーシック専門院で手術を受けた場合は、アフターケアである保険適用の一般眼科診療が受けられないという問題もある。

レーシックとは、このような被害が実際に存在する恐ろしい手術なのだろうか。

「優良病院で適切な手術を受ければ、ほとんど失敗の恐れはないほどの安全な手術です。しかし、角膜の厚さなど個人差で手術の向き不向きが分かれます。それよりも、利益優先で数をこなそうとする悪質な病院が衛生面やアフターケアをないがしろにしていることが大きな問題。インパクトを重視して『視力2.0まで回復する!』などとうたっている病院も多いが、過度な矯正は神経に負担を与える。度の強いメガネを掛け続けていたら頭が痛くなるのと同じ事です。メガネやコンタクトは外せるが、角膜を過度に矯正したら一生戻せない。必要以上に矯正し過ぎないことも大事です」(都内眼科医)

患者の角膜が薄くて手術に向かないとしても、悪質な病院は莫大な利益になる患者を帰らせず、無理に手術をしてしまうこともあるようだ。

これらの事実を知ると恐ろしく感じられるレーシック手術だが、大半の患者は大きな問題も無く、メガネやコンタクトの煩わしさから解放された生活に満足しているようだ。とはいえ、万が一でも異変があれば、一生問題を抱えることにもなりかねない。もし手術を受けるのであれば、適切な治療を受けるための病院選びをおろそかにせず、自分も十分な知識を身につけて手術に臨むことが大事だろう。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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