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同人ゲーム「東方」に商標権問題が勃発 “謎の第三者”の正体は!!?

人気同人ゲーム「東方」の商標権が謎の第三者によって申請され、著作者の異議申し立てが却下されたことが判明し、ネット上で話題となっている。

「東方」とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」が制作する弾幕系シューティングゲーム。シリーズ作品のほとんどに「東方」の名を冠していることから、派生したマンガや小説なども含めて「東方プロジェクト」「東方シリーズ」とも呼ばれる。

元タイトー社員である同サークル代表、通称“神主”ことZUN氏が同人文化に理解があり、二次創作を広く認めていることでも有名。作品の人気もあって同人誌や同人CDが非常に多く作られており、ニコニコ動画の二次創作動画も常に人気だ。昨年4月には「最も二次創作の多いシューティングゲームシリーズ」としてギネス記録にも認定されている。

同人で絶大な人気を誇る「東方」だが、サークルと無関係の人物による商標登録という災難に見舞われている。

昨年3月、Kという人物が「東方プロジェクト」と「上海アリス幻樂団」を商標出願した。これに気付いたZUN氏が6月、この2つの商標を遅れて出願。どちらも認められ、両者共に商標が有効という状態になった。

当然ながら納得がいかないZUN氏は、K氏の商標登録に異議申し立てし、特許庁に取り消しを求めた。普通に考えれば「東方プロジェクト」の商標は、著作者のZUN氏のものである。ところが、特許庁はZUN氏の申し立てを却下。その理由としては、シリーズの一部の作品にしか「東方プロジェクト」という文字が使われておらず、商標として使用しているとは認められないとのことだった。

「東方」は作品ごとにキャラクターの性格や絵柄、設定が固定されておらず、制作者のZUN氏の意向として、連続性のあるシリーズとしては扱われていないとされる。そのため全ての作品に「東方プロジェクト」という言葉を使わなかったのだと思われるが、それが裏目に出てしまったようだ。

一部では「東方の同人を作ったら商標権利者にお金を払わなくてはいけなくなるのでは」との不安の声も上がっているが、東方の商標が「東方プロジェクト」ではないと判断されたに等しいため、その心配はないようだ。

ここで気になるのは、商標を登録したK氏とは何者なのかということ。

「K氏はネタ系のTシャツや缶バッジなどのグッズ販売を手掛ける業者です。しかし、東方は申請さえすれば企業であってもグッズ制作は比較的簡単にできるため、何のために商標登録したのか不思議ですね」(同人に詳しいライター)

グッズ展開のために多数の商標を登録しているK氏が、たまたま「東方プロジェクト」に目をつけた可能性はある。しかし、もっとキナ臭い話も一部ではささやかれているようだ。

「K氏の申請と同日に、某同人ショップがいくつか商標登録を申請しています。この同人ショップは、東方関連の専門店といってもいいほど上海アリス幻樂団と関係が深かった。しかし、委託販売金の不払いや無断グッズ製作が発覚し、現在両者は係争中のようです。K氏は東方と無関係で商標登録するメリットも少ないため、この同人ショップが彼に依頼したのではないかとの憶測も広がっています」(前出)

仮にK氏が東方のグッズを製作したとしても、キャラクターなどを使えば著作権侵害で訴えられるだろう。商標だけ登録してもあまり意味がないのだ。ZUN氏は自身のTwitterで、当事者同士の交渉で解決を目指すと明かしている。

なんとも謎の多い騒動であるが、同人作品でありながら商標権問題まで起こった「東方」は、同人の枠を超えた巨大プロジェクトになったといえるだろう。(佐藤勇馬)

画像引用元:上海アリス幻樂団 http://www16.big.or.jp/~zun/

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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