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大幅に進化するAndroid 4.1 ユーザーが“ググる前に勝手にググる”「Google Now」の実力

6月27日、Android OS 4.1が発表された。コードネームはJelly Bean。メジャーアップデートの際に付けられる、アルファベット順に続くお菓子の名前もついに「J」まで来た。ユーザーにとっては歓迎すべき点も多いが、その一方で不安要素も感じるアップデートとなりそうだ。日本ではようやくこれから4.0端末が出揃ってくる、というタイミングなので、多くのユーザーが実際に体験できるのはまだ先のことになるが、ここでその要点をまとめておこう。

Android 4.1での大きな変化としては、フレームレートを60fpsに保つよう設計されていることだろう。これによってスクロールやアニメーションが、以前よりなめらかになる。端末によってはカクカクしたりもたつきが見られたが、この状態が解消されると見ていいだろう。導入されれば、動作環境は大きく改善されそうだ。

また、通知フレームの強化も行われる。Androidでは以前から通知機能からスケジュールの確認などのさまざまな動作が可能だが、4.1ではチェックするだけに留まらず、通知領域上の着信履歴から電話をしたりメールを送るといった行動ができるようになる。「通知領域の履歴をタップ」→「アプリを開く」という2ストロークが1ストロークに縮まるのだ。

ほかにも大きなところでは「ホーム画面にウィジェットを配置する際、移動先に収まるように自動的にサイズが変更される」、「カメラ画面からスワイプで写真を表示」、「オフライン環境での音声入力の対応」、「アプリのアップデートの際に差分のみをダウンロードする」といった機能・改良が加えられる。

そして、最も注目したいのが今回、新登場の「Google Now」というサービス。この「Google Now」は、使用者の時間、位置、スケジュールなどから、次に検索するであろう事柄を予測して表示する機能。駅に着いたら次の電車の時間を表示したり、お昼時にはランチを食べられるレストランの候補、そして好きな野球チームの試合経過などを表示する。言わば”ググる前に勝手にググっている”という、この機能は、スマートフォンの使い方すら変わりそうな、便利で楽しい機能になりそうだ。通知バーの表示とは逆に、下から上へのスワイプで「Google Now」が表示するようになっていることからも、Googleが、このサービスをプッシュしていることがわかる。

すでに、Google Nexus用のAndroid 4.1のカスタムROMが公開されており、使用者は、
「とてつもなくヌルヌル感が向上しています。Galaxy S IIIよりも滑らかです。OSを変えただけでここまで滑らかになるのかという印象です。」
「おお、Jelly Beanのnexusが、『あなたの職場はここですか? 所要時間○○分ってカード出してきた。。。すげぇ」

など、非常に評価が高い。4.0では新機能ばかりがクローズアップされて肩すかしを食らった人も多かったが、4.1は本気で期待できるアップデートだと思って間違いなさそうだ。

一方で不安要素もある。Adobe SystemsがAndroid 4.1向けにFlash Playerを提供しないことを発表したのだ。Androidにとって、Flashに対応していたことは、iPhoneやiPadにはないメリットだったが、それが失われることとなる。今までも動作が不安定だったとはいえ、いまだに企業サイトなどでは使われるホームページも多い。HTML5への切り替えが今後加速することは間違いないが、Androidユーザーにとっては少々残念なニュースとなった。ちなみに、サポートこそないものの、4.0から引き継いだFlash Playerは動作するようなので、非公式の野良アプリを入れて使う……という方法が残されているのは、せめてもの救いと言えるだろう。

そんな具合に便利で楽しい機能が満載の「Jelly Bean」。これからAndroidケータイの夏商戦が本格化してくるが、これからAndroid端末を買おう、という人は、OSが4.1にアップデートされるかどうかもチェックし、考慮するといいかもしれない。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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