アンドロイド関連ニュース

MNPで一人負けのドコモ ユーザーからは「値下げよりもiPhoneを」の声

NTTドコモが、秋から通信料の値下げを行うことが判明した。LTEサービスのXi(クロッシィ)のデータ通信料金はこれまで「7GBまで5,985円」というプランのみだったが、新たに「3GBまで4,935円」というプランを設定する。ドコモがスマホのデータ通信料の値下げを行うのは、実は初めてのこと。今までは通信品質とブランド力でカバーできていたが、au、ソフトバンクの大攻勢に、さすがのドコモも重い腰をあげた、ということだろう。

値下げに踏み切った理由は、ほかでもない契約者数の伸び悩み。今年5月の携帯電話契約件数で純増数だけを見ると、ソフトバンクが25万8100件、KDDI(au)が19万9000件、ドコモが12万6600件と、ドコモは最下位。ちなみに、MNPによる顧客の転出はさらに深刻で、KDDIが約5万6000件の増、ソフトバンクが約3万5000件の増と、契約者数を伸ばしている一方、NTTドコモは9万件の減と、「ドコモの1人負け」といった状態になっている。

ネット上の声は、ドコモがiPhoneを取り扱わないことへの非難の声が多い。

「一番のサービスはドコモでもiPhoneやれってことだ 」
「社用以外でドコモ使ってる奴なんなの?何が目的なんだ?」
「ドコモにはiPhoneがない。他の二社には両方ある。それだけだよ」

とはいえ、ドコモのMNPによる転出は今に始まったことではなく、MNP制度が開始された2006年10月からズルズルと転出超過が続いている。iPhone人気に後押しされているのは確かだが、それ以上に通信料金の価格競争で後れを取るドコモが顧客をつなぎ留めきれていない、ということがいえる。月額のデータ通信料金で比較をすると、ドコモのXiサービスが5,895円、ソフトバンクのiPhone向けプランが4,410円、auは「auスマートバリュー」を適用することで3.980円と、まるで勝負になっていない。

だが、ドコモも決して手をこまねいているわけではない。冒頭に述べた今年秋の通信料の値下げに加え、5月にはMNPによる月々サポートの増額を実施。端末にもよるが、うまく適用すると2台目以降のスマートフォンやタブレットが実質月額5円で使えるという信じがたいプランになり、一部のネットユーザーからは大反響となっている。しかし、それでもドコモからの転出に歯止めがかかっていない原因は、そのようなお得なプランも、幅広いユーザーにアピールするものでは無かったということだろう。

通信料金の値下げや多額のインセンティブを提供するようになったのは、「殿様商売」と揶揄され続けてきたドコモにも変化が訪れてきた証拠だと言える。ユーザーにとってみれば、ドコモが、au、ソフトバンクに対抗し、さらに企業努力を行ってくれることが望ましい。低価格ながら大ボリュームの映像コンテンツを配信する「VIDEOストア」や「アニメストア」など、キャリア独自のサービスにも磨きをかけているが、通信料金でもさらなる攻勢を期待したい。(岡嶋佑介)

››岡嶋 佑介の記事一覧

岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

おすすめサイト