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“コンプガチャ騒動”は国外にも波及!!? モバゲーの海外ゲームが大ヒット中

ソーシャルゲームの「コンプガチャ」が景品表示法に抵触する可能性を消費者庁が示したという報道を受け、5月7日はGREE、DeNAの両社が20%以上の株価下落率を記録した”悪魔の月曜日”となった。コンプガチャとは、ランダムでアイテムやカードが出てくるガチャを回し、低確率で出てくるレアアイテムを決められた個数集めることで、さらにレアなアイテムがもらえるというシステム。

「あと1個でコンプリートするのに!」
「もう少しで出るはず!」

という思いから、ついハマってしまう射幸性の高さが問題となっている。

この”悪魔の月曜日”からさかのぼること約2週間前、DeNAは「MobageオープンプラットフォームForum」の中で、株式会社Cygamesのソーシャルカードゲーム『Rage of Bahamut』(モバゲーの『神撃のバハムート』を海外向けに単独アプリ化したもの)が、全Androidアプリ売上ランキングで1位を獲得したことを発表した。「日本のソーシャルゲームのビジネスモデルが海外でも通用することに確信が持てた」とDeNA代表取締役社長の守安功氏が語ったように、今後のグローバル展開に自信を見せていた。

『神撃のバハムート』は、人、神、悪魔の3種類の属性のカードを集め、ほかのユーザーと戦うカードゲーム。アーサー王伝説の登場人物や神話に出てくる神や悪魔をカード化している。ファンタジーものとしてはありがちな題材で、同じようなモチーフのゲームはGREE、モバゲー内に多数ある。また、ほかのユーザーと対戦するといっても、攻撃力、防御力の数値とカードのスキルで判定されるが、基本的には「より良いカードを集めた方が勝つ」という単純なもの。レベルアップやカード取得のためのクエストもあるが、画面をタップするだけだ。

だが、そのシンプルさが海外ではかえって評価されている。コメント欄には

「ポケモンとマフィアウォーズ(注:海外の育成型ソーシャルゲーム)の合体型。このゲームには信じられないほど中毒性がある!」

「あっという間にカードパックにかなりの金額を使ってしまった。彼らはAndroidマーケットでトップ興行収益を上げてゲームとして利益を出す方法を理解している」

「初めてカードゲームを試してみたが、見事にハマった」

など、ポジティブなコメントが目立つ。

海外での人気を牽引している要因の一つが、カードイラストの美麗さだ。有名イラストレーターを多数起用し、背景までしっかりと描き込んだイラストを採用したソーシャルゲームはまだ珍しい。また、「カードそのものを強化し、そしてそれを進化させる」という二重構造の育成要素は『神撃のバハムート』がパイオニアと言っても過言ではないだろう。現在、熱狂的な支持を集める『アイドルマスターシンデレラガールズ』など、その後登場した多くのソーシャルカードゲームが『神撃のバハムート』のシステムを参考にしているという事実がそれを物語る。

日本の端末では制限がかけられているため『Rage of Bahamut』をプレイすることはできないが、筆者が触れてみたところ、ゲーム内容、インターフェイス、演出に至るまで日本のものとほぼ同じ。ガチャの価格は日本版と比べて2割ほど安くなっているが、それでも海外のほかのソーシャルゲームと比べると、かなり強気の値段設定と言える。まだサービス開始して間もないため、”コンプガチャ”(『神撃のバハムート』にも当然の如く存在する)は登場していないようだが、このまま日本のシステムを踏襲し続けたとしたら、消費者の目が厳しい海外市場では、どのように受け止められるだろうか。『Rage of Bahamut』が海外でどう評価されるかが、今後のソーシャルゲームのグローバル展開のカギとなることは間違いない。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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