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違法DL“厳罰化”はスマホの爆発的普及が原因!!?

2010年1月、改正著作権法が改正され、著作権を侵害している音楽ファイルや動画を不正にダウンロードする行為が違法化された。音楽などのコンテンツをダウンロードする行為は法律違反になり、YouTubeに不正アップロードされた動画を見るのは合法でも、ツールなどを使ってダウンロードすることは違法となっている。

ところが、この法令には罰則がないため、WinnyやShereなどのP2Pユーザーを萎縮させる効果はあったものの、サイトなどからの不正ダウンロードは後を絶たない。そのため罰則を適用する方向で議論が進められており、本年度中の成立に向けて法案が提出されている。現在、アップロードに対しては、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金だが、今回の法案では、ダウンロードにも2年以下の懲役か200万円以下の罰金を科す内容になっている。

これに対し、ネットでは反対する意見も多く、2ちゃんねるの元管理人、西村博之氏は自身のブログでこう書いている。

「リアルタイムでしか見られないテレビ番組をスマホに入れるのはOKで、いつでも見られるネットの動画をスマホに入れると違法になるとか、直感的に理解出来ないと思うのですよ。「誰でもいつでも、無料で見られるものを、スマホに入れて見て、何が悪いの?誰に迷惑をかけてるの?」とか言われたら、説得力のある答えを出すことが難しいんですよね。んで、さらに、合法のときも、違法のときもあるというややこしさ。」

また、インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事の小寺信良も、同じように違法なのか合法なのか判断しづらいことを指摘している。

「ダウンロードの場合は、それが正規流通であるのかどうかが判別しにくい。権利者側は“Lマーク”で識別できるというが、日本国内最大の音楽ダウンロードサービスiTunes StoreにLマークなどない。無償、有償で見分けろというのも、プロモーションのために一定期間だけ無償ダウンロードといったキャンペーンが行なわれるケースもあるため無理だ。」

ここで問題となるのが、スマートフォンの爆発的な普及だ。昨年から光回線並みの通信速度を出せるスマホも登場しており、動画をスマホで視聴することが負担ではなくなってきている。またMP3を収集するアプリや、動画サイトから音楽を変換してダウンロードするツールも存在する。

人気ブログ「P2Pとかその辺のお話@はてな」の記事によると、スマホが普及する一方、ガラケーで利用されていた着うたの売り上げは2009年をピークに減少し、売り上げが急速に落ち込んているとのこと。そのため、音楽業界は収益を支えてきた着うたビジネスを維持させることに躍起になっているという。

「レコード産業は、着うたフルからスマホ向け音楽配信への移行を促すため、ガラケーからスマホへの移行した際の再ダウンロードを2012年中に限って可能にする施策を打ち出した(著作権料、原盤権料は免除)。身も蓋もないことを言えば、これはレコチョク(ついでにmora)救済策である。スマホに移行されたら思いの外レコチョク使ってくれないからテコ入れしないとね、iPhoneとかに移られても困るしね、ということだろう。
(中略)
1曲200円ではなく400円で音楽を購入してもらうためには、レコチョクをユーザのメインの音楽ストアにし続けなければならない。最高裁まで粘ったのもそのためだ。」

こうした状況がダウンロード厳罰化を推進する背景にはあるが、厳罰化を進めれば新しいネットのサービスやアプリの登場を阻害する要因にもなりかねない。法律を厳しくするよりも先に、適切な価格での提供や厳しすぎるDRM(著作権管理)の緩和など、もっとやるべきことが他にあるのではないだろうか。(秋原とおる)

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秋原 とおる

最近、どのスマホにしたらいいのと、よく聞かれますが、一番売れているのを選ぶのが間違いが少ないよと答えていたら、周りにiPhoneユーザーが増えてしまいました……。でもガジェット好きには、迷わずAndroidをオススメします!理由は買えばわかるはず(たぶん、笑)。個人的にはATOKが使えるだけで断然Android(Google日本語入力も出るし)。

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