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老舗ゲームメーカー「ケムコ」のRPG 海外で大人気の理由

日本の老舗ゲームメーカー、ケムコがリリース中のスマホ向けRPGゲームが海外ユーザーから高い評価を獲得している。先日、米国のサイト「Android Police」が「ケムコ、「時空のアイネライゼ」の英語版をリリース」との記事を掲載したところ、さっそく同アプリの英語版レビューに、

「『Eve of the Genesis』(注:こちらもケムコのRPG)以来、Androidマーケットで最高のRPGだ!」
「ケムコがまたやってくれた!」
「スクリーンショットを見て興味を覚えたが、期待してよりもずっと良かった」

といったコメントが並んでいる。過去、現在、未来と数千年の時空をまたぐ壮大なストーリーと、キャラクターの戦闘性能を自由に拡張できるというカスタマイズ性の高さが評価されているようだ。

ケムコと言えばコトブキシステム時代からファミコンの「スパイアンドスパイ」、「ダウボーイ」などを発売している老舗メーカー。現在はiOS端末、Android端末向けにいくつものゲームをリリースしているが、その多くは”剣と魔法”、”少年少女が活躍”、”1本道のストーリー”という『ドラクエ』、『FF』シリーズに代表されるコテコテのRPG。このようなスタイルのRPGを、海外では「日本のRPG」という意味で「JRPG」と揶揄することも多い。

つい先日も、インディーズゲームクリエイターのPhil Fish氏が映画「Indie Game The Movie」についてのパネルディスカッションの中で「日本のゲームはクソ」と発言したことが話題になったように、日本のゲームはもはや世界で評価される対象ではなくなっている。しかし、決して斬新とはいえないケムコのRPGが海外で一定の評価を受けているのは、「コマンド入力式の戦闘で慌ただしくない」、「セーブさえすればどこでもゲームを止められる」という特徴がスマホにマッチしている点も大きいだろう。

目新しいとはいえないグラフィックやサウンド、方向キーに決定・キャンセルボタンというオールドスタイルな操作方法も、マイナス要素に思われがちだが、ファミコン、スーファミ時代のRPGを彷彿とさせることがノスタルジーな雰囲気につながっている。

Android版「時空のアイネライゼ」は800円の有料アプリ。現状のダウンロード数は5000件未満であり、決して大ヒットとまでは言えないだろう。しかし、きめ細やかな言語対応や操作性の工夫で、今までリーチできていなかった海外ユーザーを発掘しているケムコの姿勢は他の国内デベロッパーも注目すべきだと思える。(岡嶋佑介)

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RPG 時空のアイネライゼ - KEMCO

価格 800円
デベロッパ名 KEMCO_GAMES (Kotobuki Solution Co., Ltd.)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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