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ソフトバンクがプラチナバンド獲得で「ハゲ大勝利」の声

3月1日、ソフトバンクモバイルは”プラチナバンド”の900MHz帯を使用する基地局の建設計画の認可を獲得した。900MHz帯は、極超短波で障害物をある程度まで迂回して伝わるという性質を持っており、屋内でつながりやすい性質を持つ。これがプラチナバンドと言われる所以で、900MHz帯はソフトバンクのほか、NTTドコモ、au、イーモバイルを提供するイーアクセスも名乗りを挙げていた。

ネット上では、

「ハゲ大勝利!」
「禿の夏モデルがプラチナバンドに対応しているなんて、禿へのプラチナバンド割り当てが事前に決まっていたとしか思えない」
「SoftBankがプラチナバンドを獲得。ようやくフェアな競争の環境が整った。繋がる携帯になることを期待」
「softbankがプラチナバンドを獲得した。孫さんの雄叫び、本当におめでとうございます。」

などの声が聞かれた。ソフトバンクの電波状況が改善することに対する期待感が強いようだ。

しかし、900MHzのプラチナバンドに対して4社が申請するなかで、なぜソフトバンクに割り当てられたのだろうか。この決定は総務省が行い、形式的には入札制となっている。しかし、総務省の開発計画の審査を見てもわかるとおり、事業内容や入札金額にはほとんど差はなく、もっとも点数で差がついた項目は「割り当てる周波数帯と同等の特性を持つ周波数帯を有していないこと」。つまり、競争を促して業界を活性化させる政治的な配慮によって決まっているのだ。「つながらない」と評判のソフトバンクにとってプラチナバンドの獲得はまさに悲願。今後は電波状況だけでなく通信価格などでも競争が激化していくことになることが予想される。

ソフトバンクモバイルの孫正義氏は「どこでもつながるソフトバンクを目指す」と会見で語った。900MHz帯のサービスは7月25日から開始で、iPhone 4とiPhone 4S、iPad 2は同日から使用可能。基地局の設置も急ピッチに行っており、2012年度中に1.6万局、2016年度中には4.1万局を設置するという。基地局の普及までは効果があまり得られないことが予想されるほか、900MHz帯のうち、現在タクシー無線などに使われている分を他の帯域に移すための費用2100億円を負担するよう総務省から求められており、その金額も無視できるものではない。

割り当ての条件として「通信障害の発生防止等の電気通信設備に係る安全・信頼性の向上に努めること」を課せられたソフトバンク。900MHz帯に移行することで、徐々に電波状況は改善することは間違いないが、同時に「通信混雑解消の効果はない」という声も。ソフトバンクにとってはひとまずは喜ぶべき状況だが、新たなトラブルの火種にならないよう万全の態勢で整備してほしいものである。(岡嶋佑介)

画像出展:3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定(総務省)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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