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朝日新聞「記者の実名Twitter解禁」 新たな炎上リスクの懸念も

先月下旬、朝日新聞のニュースサイト「アサヒ・コム」が終了し、同紙の電子版「朝日新聞デジタル」に統一された。それと同時に、同紙の記者たちが実名アカウントでTwitterの利用を開始し、その一覧も公開されている。これまで、各新聞は基本的に部署ごとのアカウントでツイートしており、一部の記者のみが個人的に実名利用していたが、社公認というのは新しい試みだ。

以前から同紙記者としてTwitterを利用していた“朝P”こと丹治吉順氏は

「新聞はネットに否定的』とか『ツイッターなどSNSをやっていると社内で圧力がかかる』という言説がやたらあったけど、それが外れていることは、2年近く実名でツイッターやっている自分が普通に記者ツイッター陣に入っていることからも分かってもらえるのではないかと」
「今やウェブは社会の一部。そこに記者が入っていくのは当たり前ですね」

などと書き込み、新聞記者のTwitter実名利用は当然の流れだと解説している。せっかく記者個人による情報発信が始まっても、会社の検閲があれば面白くないが、同紙記者の神田大介氏は自身のTwitterで

「いやホント、よく『検閲があるんでしょ』とか『規制が…』『圧力が…』みたいなことを聞かれるけど、全然ないですよ。よっぽど「みなさんのところ」には、そういうのがあるのかなあと、逆に不思議なくらいです。」

と語っており、少なくとも朝日新聞はソーシャルメディア利用に寛容なようだ。一方で毎日新聞は「ソーシャルメディアと新聞」と題した記事を掲載。電話が通じなくなった東日本大震災の当時、連絡や情報発信にTwitterが威力を発揮したことを大きく取り上げると同時に、記者が所属を名乗ってのTwitter利用には厳しい倫理観が求められるとしている。また、同紙はソーシャルメディアを考える研究会を開き、双方向メディアならではの読者との問題意識の共有や、情報源としての活用法などを報告している。

この流れによって、今までは社名ありきだった新聞記者個人の存在がクローズアップされ、支持される記者とされない記者、信頼される記者とされない記者、といった個人個人の差がハッキリしていくだろう。どの取材を担当したかもネット上での申告で明確になっていくであろうし、ロクな記事も書けないのに社名をふりかざしてふんぞり返るといった前時代的な記者は生き残れない。

今回の朝日記者のツイッター解禁に関し、ネットではさっそく、

ツイッターのアカ増やすだけで、結局囲い込みの発想から抜け出せてない。

朝日新聞紙面についてもっと語ってほしいね。そうじゃなければ匿名でもいいわけで。

と、厳しい声が飛んでいる。ネットの普及によって新聞の存在価値そのものが崩れかかっている今、ブロガーやTwitter利用者とは一味違うはずの新聞記者の真価がネットで問われることになるだろう。

かつては「社会の木鐸」として、権力を監視する側だった新聞が、自ら進んで市民から「監視される側」にまわったと考えれば、なんとも皮肉な事態と思えなくもない。また、最近続発する炎上事件を見るにつけ、社名や実名を名乗ってのソーシャルメディア利用には大きなリスクが伴うのも事実。読売新聞や産経新聞は記者個人の実名利用に消極的であり、そのスタンスの差が業界にどう影響するのかも興味深いところだ。(佐藤勇馬)

画像引用元:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/twitter/

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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