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NECカシオが「スマホ撤退」!!? 日本産端末に未来は無いのか

2月17日、スマートフォンの「MEDIAS(メディアス)」シリーズなどを出しているNECカシオは、早期希望退職の募集などで9月までに全従業員の4分の1にあたる500人を削減すると、大手メディアが報じた。これにより、NECカシオが保有する工場では今後、従来のフィーチャーフォンを製造。MEDIASシリーズは存続していくものの、アジアのメーカーなどとの共同開発・生産委託に切り替わるという。

MEDIASといえば、世界最薄スマートフォンとして昨年2月に「MEDIAS N-04C」が登場し、つい先日も「MEDIAS LTE N-04D」が出たばかり。国産のスマホとしては有力ラインナップの一つと言える。ちなみに、昨年5月の発表によれば、初代の「MEDIAS N-04C」の出荷台数が440万台。その後、後継機となる防水モデル「MEDIAS WP N-06C」、G’z One COMMANDOの国内モデル「G’z One IS11CA」などを発売した。

「2012年度(2013年3月期)は1200万台(国内で700万台、海外で500万台)の出荷を目指す」(田村義晴NECカシオモバイルコミュニケーションズ社長)と言っていた内容からは大きくかけ離れる結果となった。原因としてはiPhoneをはじめとする海外産端末が好調であること、日本産端末が海外に向けてアピールできていないことが挙げられる。昨年末には2011年度の出荷台数を740万台から650万台に下方修正。「iPhone 4Sの発売の影響は否めない。予想以上に競争が激化している」(遠藤信博NEC社長)と、苦しい胸の内を明かしていた。

昨年の東芝の携帯電話事業の富士通への売却に続き、いよいよ”ガラスマ”(国産スマートフォン)の苦境ぶりが鮮明になってきた形だ。しかし、直近の販売台数ランキングでは、「ARROWS X LTE F-05D」が好調。iPhone 4Sを超えて首位に立つ週も少なくない。iPhone 4Sが容量ごとに集計が異なることを考えても、昨年末からつねに上位に位置している(GfK Japan調べ)。また、今後販売が加速しそうな中高年層は、国産メーカーへの信頼が高く、海外の競合他社との戦いは熾烈だが、国内の需要はまだまだ伸ばせる可能性もある。

「AQUOS Phone」の販売をフランスで開始し海外展開を急ぐシャープは、今月ソフトバンク向けに初のAndroid4.0搭載スマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」を発売する。サードパーティ製の端末がAndroid4.0を搭載する事例としては、世界でも最速の部類となる。さらには「指の操作への追従性、サクサク感などの感性に訴える部分を重要視した」と、性能的にもかなり期待できそうな模様。「ワンセグ、おサイフケータイなどの機能をあえて入れずに開発スピードを優先した」というのはいままでの国内メーカーにはなかった取り組みと言える。

状況はかなり厳しいようにも見えるが、国内メーカーの今後の巻き返しには期待したいところだ。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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