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ゲーム業界の黒船「OnLive」が始動 国内メーカーの未来は!!?

スマートフォンや携帯ゲームの世界に革命が起きつつある。海外のゲームポータルサイト「OnLive」のAndroid版が12月7日、北米ではじまった。「OnLive」は、OnLive社が提供するクラウドゲームサービス。”クラウドゲーム”というのがそもそも耳慣れないが、演算やレンダリング処理をサーバー上で行い、その映像を端末に配信することでゲームを遊べるという画期的なシステムを実現している。

通信回線さえあれば端末のスペックはほとんど要求されないので、これによって家庭用ゲームのクオリティのゲームがタブレットやスマートフォンで楽しめるのだ。すでにPS3やXbox360で発売されている『LAノワール』や『アサシンクリード ブラザーフッド』、『フォールアウト3』など世界で大ヒットしたゲームが提供されている。

現在、OnLiveでは200近いゲームが提供されている。タッチパネルで遊べるのは25タイトルに留まっているが、専用のコントローラーをBluetoothなどで接続することでAndroid端末でもほぼすべてのゲームが遊べる。OnLive社によると、WiFi回線、もしくはLTEであればスムーズなプレイが可能としており、iOS版も現在承認待ちとのこと。

日本の端末ではAndroidマーケットからはダウンロードできないが、野良アプリの「OnLive」クライアントを入手すれば接続できる。ゲームの画質はかなりクリアで、家庭用ゲーム機のような迫力こそないものの、プレイにはまったく支障がないレベル。ホームボタンを押したり着信があれば自動的にポーズがかかり、通知バーからいつでも再開できるようになっている。

専用のコントローラーが日本では入手できず、約50ドルと高額であることや、海外ゲームが中心であることなど、現段階では日本でアプリが提供されてもそれほど魅力的ではないかもしれない。だが、今後日本のゲームも提供され、しっかりとした形でサービスが開始されると、ゲーム業界がひっくり返る可能性もある。今でも苦しい情勢のニンテンドー3DSや、今度発売されるPS Vitaなどの携帯ゲーム機はさらなる苦境に追い込まれることになるだろう(PS Vitaは通信機能を活かして「OnLive」に対応するという離れ業が残っているが)。また、プレイステーションのゲームがAndroid端末で遊べるPS Suite、スクウェア・エニックスなどが展開している独自マーケットなどの存在意義も限りなく薄くなるといえる。

携帯電話はiPhoneという黒船に国産メーカーが押し流され、電子書籍の分野でもAmazonが日本に上陸して一気に勢力を拡大しようとしている。OnLiveがゲーム業界の黒船となって日本に上陸する日もそう遠くないかもしれない。(岡嶋佑介)

参考リンク:
OnLive http://www.onlive.com/

apkファイルダウンロード先(文章最下部の「here」から)
http://www.jayceooi.com/2011/12/09/download-onlive-apk-for-android/

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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