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Androidのウィルス対策アプリは本当に無意味なのか!!?

Windows版のアンチウィルスソフトのウィルス検出率や動作の軽さなどを調査しているAV-TEST.orgが、今月Android版のアンチウィルスソフトの調査を行った。といってもすべてのものではなく、7つの無料アンチウィルスソフトが対象で、日本で有名なAVGの「Antivirus Free」などは入っておらず、軽めのものだ。

とはいえ結果は惨憺たる成績で、手動スキャンでのウィルス検出率は、6本が0%~6%に留まり、唯一「Zoner AntiVirus Free」だけが32%、インストール時点でのブロック率も「Zoner AntiVirus Free」は80%だが、ほかは0%~10%となっている。ハッキリ言ってしまえば入れるだけ無駄、ということである。

「Androidは危険だ」と言われるが、ハッキリ言って大多数のユーザーにとってその言葉は無意味だ。野良アプリをガンガンインストールするような人はまだまだ少ない。かつては公式マーケットで、日本語版アプリにウィルスが混入していたケースも報告されたが、結局フタを開けてみれば有名アプリの中国語名の海賊版だった。公開されたばかりの中国語で書かれた最新アプリ(それも有名アプリのパクリ)を真っ先にインストールする人は稀だろう。ウィルスが入ってくるルートがそもそもないのだ。

また、Windows用のウィルスの場合、ワーム系、トロイの木馬系、ジョーク系などと分類されるほど豊富だが、Androidの場合、結局実害につながったケースがほとんど見当たらない。先述の公式マーケットで見つかったウィルスでさえ、携帯電話の識別番号やAndroid OSのバージョン情報が収集されただけだった。クレジットカードの番号が盗まれて多額の請求が……などの報告例はまったくと言っていいほど聞かれないし、アプリの配列がグチャグチャになる、ホーム画面を勝手に改造される、などのようなわかりやすい悪さをするウィルスもない。アンチウィルスソフトのメーカーが「ウチのを入れないと、こうなっちゃいますよ!」と宣伝しすぎているのも問題だ。キャリア側でも、ドコモやソフトバンクが、マカフィーと提携してアンチウィルスアプリを提供しているが、必要以上に恐怖感を煽っているという指摘も一部にはある。

ちなみに、筆者は中国のAndroidアプリサイトなどで怪しい野良アプリを拾うこともあるのだが、AVGの「Antivirus Free」が、何回かインストール時に警告を出しているが、「ドコモあんしんスキャン」は常に沈黙を貫いており、役に立った試しが1度もない。ものによってはRoot権を奪取してしまい、アプリでは駆除ができないウィルスもあるというから、それが主流になってしまえばアンチウィルスアプリの必要性すら怪しいところだ。

当サイトの以前の記事「Android端末のウイルス感染を防ぐたった5つの方法」でも紹介しているが、

●野良アプリは極力使用しない
●どうしても使用する場合はダミーアカウントのAndroid端末にインストール
●インストールの注意文をチェックし、怪しいものはインストールしない
●公式マーケットでも、出所不明で公開されてすぐのアプリは使用しない
●有料アプリの海賊版や、有名アプリと名前が酷似しているようなアプリは避ける

これさえ守っていれば、現状ではほぼ防げると言っていい。それでもアンチウィルスアプリを入れたい! という人は盗難対策などを重視したものを選ぶ方がまだ役に立つことだろう。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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