アンドロイド関連ニュース

モバイル向けFlash終了はAndroidの敗北を意味するのか!!?

11月9日、Adobeはモバイル向け「Flash Player」の開発停止を発表した。ネット上では、

「iPhone完全勝利!!」

「Android終了のお知らせ」

「Flash使えないと馬鹿にしてたAndroid厨息してる?」

などと、ここぞとばかりにiPhoneユーザーが鼻息荒くAndroidユーザーを煽っている姿が見かけられた。だが、ちょっと待ってほしい。アンドロイドのOSが2.1から「Flash Player 10.1」が搭載された2.2に移行する2010年末ごろには、たしかにAndroidケータイが「Flashが使える」というのをメリットとしてメーカーやキャリアが喧伝していた時期はあった。

Android OS 2.2以降はFlashで作られたサイトにアクセスできるし、ニコニコ動画もブラウザから一応は観ることができた。だが、Flashサイトの所定の位置をタップしても何も反応を示さなかったり、極端に重かったり明らかにおかしな挙動をして、まともに動かない。「なんとなく使えるが到底満足できない」というレベルのシロモノなのだ。はっきりいって、こんなものがメリットだなんてAndroidユーザーは誰も思ってなんかいない。モバイル向けFlashはAndroidとBlackBerryタブレットに提供されているのみで、iPhoneのみならず、ほとんどのモバイルOSからそっぽを向かれていたのだ。Android OS 4.0でFlashに対してなんのサポートもしていないことからもわかるように、Googleでさえ見放している始末。世界中がHTML5に移行しようとしている中、首の皮1枚つながっている状態で粘るよりも、バッサリ斬られた方がむしろ清々する。

Mac時代にソフトを提供していた蜜月もなんのその、Adobeは、アップルとiPhoneのFlash搭載を巡って激しく対立していた。両社の昨年の舌戦は凄まじく、ジョブズ氏がFlashをこき下ろすと、「WE LOVE APPLE」とAdobeが新聞広告で皮肉を言い、さらにAppleが「WE ■ ADOBE」(「LOVE」がFlashなので表示できない)と返すなど、激しく応酬していた。そういった意味では今回の開発終了でAdobeは白旗をあげ、ジョブズ氏が正しかったことを示している。

「Flashはオワコン」……そういう意見もあるが、おそらくそれは正しくない。たしかに山のように見つかるセキュリティホールには危機感を覚えるし、毎週のようにアップデートがあるのはウンザリする。だが、Flashには映像のストリーミング配信、縦書きなどのテキスト処理、コンテンツ保護や視聴制限を施した映像の配信など、HTML5にはないさまざまな機能がある。AdobeもPC版のFlashの開発は続けていくとのことなので、完全にFlashが潰えるのはまだまだ先になるだろう。

Adobeが「これからはHTML5の開発に力を注ぐ」と言っているように、FlashからHTML5に円滑に移行できるツールも搭載されるとのこと。しかし、スマートフォンで閲覧できないFlashを今後企業などがホームページでわざわざ採用するとも思えず、数年後にはFlashは化石と化している可能性は高い。この出来事が1つの時代の終焉を意味するのかもしれない。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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