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原発作業員4300名が死亡!!? Twitterでデマ情報が拡散

モバイルマーケティング・ジャパンの調査によると、スマートフォンユーザーが利用しているソーシャルメディアは、Twitterが約40%でトップ。次いでmixiとFacebookが約25%となっている。Twitterを利用する理由として、情報の速さや手軽さが挙げられており、情報収集ツールとしての優秀さが評価されているようだ。

だが、Twitterには多くの情報があふれる一方、真偽不明のデマも数多く流れている。あまりのデマの多さに、一部ネットユーザーからは「デマッター」という蔑称で呼ばれているほど。特に東日本大震災の発生と原発事故の直後は、ありとあらゆるデマが流れ、実際にニセ情報に振り回された人も多かった。

震災から8ヶ月が経過した今も、原発関連の真偽不明情報は数多く出回っている。

原発作業員の死亡者数は約4300人。遺族に口止め料3億円。口外すると没収

福島県立医大から、医師100名が退職した

などというツイートが最近も話題となった。
前者の情報元は福島県川内村の村議・西山千嘉子氏のブログ、後者は東京大学医科学研究所の特任教授が発信し、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏らが拡散した。

これらの情報の真偽は、Twitter内で素早く検証が行われた。
原発作業員4300人死亡の情報に対しては「4000人以上の死を隠すことは不可能」「3億円を貰っても黙る人間ばかりではない」という意見が挙がり、現実的な数字ではないという見方が大勢を占めた。この情報は反原発派からも疑問視され、西山氏と面識のあったジャーナリスト・岩上安身氏が本人に確認し、他人の書き込みをコピーしただけの又聞き情報であったことが明らかになっている。(※西山氏は『情報源不明』とブログに追記したが、情報がデマであるとは認めず)

福島医大から100名退職という情報に関しても「100人もいなくなったら病院として機能しない」「『事故発生後に福島県内24病院で計125人が退職した』という情報と混同しているのでは」と、ツイートを否定する声が多く挙がった。

筆者が福島医科大学附属病院の人事担当者に問い合わせたところ、「100名退職という事実はありません。そうなったら病院の運営も成り立ちませんし、大きな問題になっていると思います」との回答を得た。同病院は現在も平常通り運営されているが、常勤医は450名ほどで、そこから100名退職というのは“荒唐無稽”といったところのようだ。

ネットは「速報性」と「誰でも簡単に情報発信できる」という大きな利点があるが、その特性上、デマがなくなることはあり得ない。

だからこそ、情報の受け手側の「ネットリテラシー」が重要になる。デマに踊らされずに情報の取捨選択をすることは、ネット社会において最も大切な能力といえるだろう。今のご時世、デマだったはずの情報が真実になってしまうこともあるが、真偽不明のまま広めても何の得にもならないどころか、かえって混乱を招いてしまうこともある。「デマッター」と揶揄されてきたTwitterだが、震災の混乱を乗り越えて、全体的なユーザーのリテラシーは確実に向上してきている。

Twitter及びネットが優れたツールになるかどうかは、我々ユーザーのリテラシーに懸かっている。いくら道具が便利でも、使う人間が未熟では何にもならない。ネットを既存メディアに負けない価値あるものにするためには、ユーザーが常にリテラシーを磨いていくことが重要といえるだろう。(佐藤勇馬)

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価格 無料
デベロッパ名 Twitter, Inc.

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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