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中国ではタブレット端末がオッサン層から大人気の理由

日本ではAndroidタブレットはビジネスマンにも人気と聞くが、中国でも空港などでタブレット使いのおっさんをよく見るようになった。何をしているかといえば、一にゲーム、二に動画鑑賞と、とにかく遊んでばかり。中国で飛行機に乗れるのはそこそこエラい企業マンか公務員なのだろうが、タブレットで仕事をしているところを見たことがない。

考えてみれば現在、中高年に達した中国人は幼少時はTVさえ珍しい物不足の時代。10代の頃はファミコンのパチモンしかなく、ハイテク製品にはかなり縁遠かった世代。日本のゲームの海賊版やオンラインゲームはハードルが高く、ニンテンドーDSも中国では子供向けなため、気軽なゲームが多数遊べるAndroidタブレットは彼らにとって生まれて初めて触れるデジタルなおもちゃともいえる。

そんな具合に中国のタブレット事情は、まずガジェットマニアな若者が飛びつき、今では普通のおじさんも遊び始めた。今年の7月まではiPadが優勢だったが、それ以降は「Androidタブレットでも結構遊べるしいいよね」という評価になっている。

IT系ポータルサイト「中関村在線」の調査によれば、「最も注目するタブレット」においてiPadは7月には44.0%だったのが、8月には33.3%、9月には31.3%と下がっている。反対に増えているのがAndroidタブレット。OS別でみても7月にはAndroidが50.1%、iOSが44.2%だったのが8月にはAndroidが58.3%、iOSが33.4%、9月にはAndroidが60.7%、iOSが31.3%と差を広げている。

ちなみに従来から人気のiPadは3G無しWi-Fiのみモデルが人気。iPhoneなどのスマホでも2Gが人気であるように、「家庭などの無線LANルーターでゲームアプリや映像や音楽をダウンロードし、外出先で利用する」という使い方はタブレットにおいても変わらないようだ。

パチモノの代名詞「山寨機」は深センなどで大量に作られているが、最も人気の価格帯のタブレットはだいたい都市住民の月収1~2ヶ月分となる「2000~3999元(24000~48000円」。安いから売れるというものではないのだ。昔から中国人は「安すぎるモノは訳がある。壊れやすい」と思っていて、タブレットにおいても同様の認識があるようだ。

ただ山寨機がじわじわ普及していく中で「意外と問題なく使えてね?」という口コミも広がり、最近では1000元以下のタブレットの存在感が上昇中。今後はさらに低価格なAndroidタブレットが普及し、若者からおっさんまでエンタメマシンとして利用されることが予想できる。(山谷剛史/EXドロイド中国特派員)

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山谷 剛史

中国を拠点に活動する中国・アジアITジャーナリスト。確定申告で戻った一時帰国中に地震直撃。皆さん、がんばってください!僕も僕なりにできることやってます! Twitterアカウントは @YamayaT

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