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苦戦する国産アンドロイド端末 今必要なのは脱「ガラスマ」だ!!!

Android端末はとにかく数も種類も多い。2011年だけでもこれまで数十種類のAndroid端末が発売されている。中でも、赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイ機能を搭載し従来のフィーチャーフォンの機能を継承した、わゆる「ガラスマ」はとくに目立つ存在だ。国産メーカーだから安心、と感じて購入する層も存在するのだろう。

10月18日のドコモの冬春モデルの発表会では、”先進的で自分の可能性が広がる”という「docomo NEXTシリーズ」に2つの日本製端末「ARROWS X LTE F-05D」(富士通)、「MEDIAS LTE N-04D」(NECカシオ)が発表された。

しかし、スペック的にはかなり心許ないのが実情。同時に発表された「GALAXY S II LTE SC-03D」、「Optimus LTE L-01D」の2端末のCPUが1.5GHzなのに対し、ARROWS、MEDIASのCPUは1.2GHzと、明らかに負けている。また、ARROWSに関しては試作段階の端末の動画がYoutubeにアップされているが、それに対するコメント欄には

このカクカク動きはどうにかならないんだろうか

多機能の前に最低限まともに動いてほしい

これじゃあ、デュアルコアでも意味ないな

と、厳しい声が並んでいる。おまけに、LGエレクトロニクス社製のOptimus LTEはグローバルモデルでありながら、おサイフケータイ、ワンセグ対応で発売される。性能だけを見れば、もはや日本製のガラスマを選ぶ理由がないと言えるだろう。

「美人タッチ」などのアプリをプロデュースしている開発者きたしん氏はガラスマについてこう分析する。

「ガラスマの2大機能は、おサイフケータイとワンセグです。この2つは日本独自の規格であり、これを実装したガラスマは海外において商品価値がありません。一方で、サムスンをはじめとする海外ベンダーがどんどん日本市場へ侵食してきていますので、ガラスマをレイトマジョリティ層に売るための市場は確実に小さくなっていくのでは、と勘繰ってしまいます」

しかし、国産端末が海外に売れるチャンスはあるという。

「NFC(近距離無線通信)は世界標準ですので、おサイフケータイで培ったノウハウをつめこんだ日本製NFCスマホは、今後海外に打って出る絶好のチャンスなのかもしれません。」(同・きたしん氏)

もし、数年前に日本のメーカーがガラケーやそれに続くガラスマという概念に見切りをつけていれば、10月19日のAndroid 4.0の発表会の場にいたのはサムスンではなく、ソニーや富士通だったのかもしれない。国産のAndroid端末はガラスマという概念を捨てて1度どこかでリセットしないと、国内市場すらも守りきれず、完全に没落してしまうのではないだろうか。(岡嶋佑介)

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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