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世田谷の高放射線量問題 WEBと市民の活動が世論を動かした!!!

10月13日、東京都世田谷区の路上で毎時2.7マイクロシーベルトという非常に高い濃度の放射線量検出のニュースが流れた。都内ではまれに見るホットスポットの検出に、各メディアは沸き立ち、夕方には現場付近に50人を超えるマスコミ陣が集結。普段は閑静な住宅街は異様な数のメディア関係者でごった返した。結局、問題の家屋から検出された放射性物質は福島原発とは無関係という報道が流れているが、まだまだ真相は闇に包まれている。

あまり報道されていない事実だが、今回の報道の契機となったのは市民グループ「世田谷こどもを守る会」が独自に行った放射線量測定だった。当サイトでは以前、WEB上で放射線量を共有するサイト「測ってガイガー」を紹介したが、今回の報道はそのような市民の草の根的な活動がマスメディアを動かした事例と考えて間違いないだろう。

エックスドロイドとしては、さっそく「測ってガイガー」代表の小川氏にコンタクトをとり、相次ぐホットスポット発見の経緯や活動状況についての詳細を伺った。

——世田谷区弦巻の騒動についてお伺いします。報道後、どなたか測定に行かれたという報告は入っていますか?
報道されてからすぐにサイトのユーザーから測定リクエストがあり、13日の早朝5時に私自身が現地へ向かい自分のガイガーカウンターで計測したところ、パイロン脇の地表1mで1.46という高い数値を記録しました。


——報道にあった通りの高線量だったわけですね。
そうです。報道された2.7マイクロシーベルトほどではなかったのですが、現場から10メートルも離れると0.10マイクロシーベルトという低い値に落ち着いたので、問題の家屋からは突出して高い線量が出ていたことになります。

——サービスを立ち上げられて以来、測定メンバーは順調に伸びているようですが、測定に参加されている方の大まかな傾向を教えていただけますか?
現在のところ、測定メンバーは1800名ほどに膨れ上がっています。福島や東北、関東はもとより、全国各地から約5000件近くの測定リク エストが来ている状況です。そしてここ数日間の相次ぐホットスポット発見の報道により、首都圏からのリクエストが急増しています。傾向としては、やはり子 を持つ主婦のみなさんからの測定リクエストが多くなっています。

——世田谷に限らず先日は横浜でストロンチウムが検出されるなど、これまでは言わば「人ごと」であった放射線量に関し、首都圏の人々の間でもにわかに関心が高まりそうな気配です。これに関してはどう思われますか?
放射性物質の飛散について、詳細かつ正確な状況は「実は誰も把握できていない」ということがようやく周知の事実として広まってきたのだと 感じます。それを受け、「必要な情報は自分たちで計測し、共有するのが最も早くて確実」という意識も広まり、今後の情報共有も加速するのではないか と思います。

問題の世田谷区弦巻5丁目の現場は、区立松岡幼稚園と西弦巻保育園を結ぶ通路の一角。子供たちが通学する道路に面した場所から、このような高い線量が検出されたことは衝撃的な事実だ。保坂展人世田谷区長は13日夜、記者会見を開き、道路に隣接する民家の床下にあった段ボール箱の中にあったビンから、毎時30マイクロシーベルトを超える放射線量を検出したと発表。事件性の疑いも含め、報道は錯綜しているが、周辺住民の不安が高まっていることは紛れもない事実だ。

真相がどうであれ、今回の世田谷の騒動や、横浜、大田区、船橋市内でのホットスポットの発見は、すべてにおいて市民グループや個人の測定が契機となり広く報道されることになった。政府や大メディアの報道に先駆けて、市民グループや個人がネットを通じて発表した数値が、マスコミや世論を動かしているといえる。小川氏が代表をつとめる「測ってガイガー」のような草の根レベルのWEBサイトが、今後もその一端を担っていくことは間違いないだろう。エックスドロイドでは今後とも彼らの活動を詳細にウォッチしていくつもりだ。(佐々原聡)

■参考サイト

測ってガイガー! http://hakatte.jp/

世田谷こともを守る会 http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/

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佐々原 聡

出版社(制作部)に勤めながら、ときどきライターやってます。原発問題が落ちついて、いまは冷静にニュースを見られるようになりました。でも、もう原発はこりごりです。Twitterアカウントは @akira2047

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