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「悪いのは本当に受験生か」、ネット上に犯人擁護の声

一時は「犯人はスマートフォン使用か?」との説も流れた大学入試カンニング事件。

容疑者の予備校生が逮捕され、騒動に終止符が打たれようとしているが、一方でネットには予備校生を擁護する声が出はじめている。

大学入試に詳しい精神科医の和田秀樹氏は、ツイッターでつぎのように述べている。

「大学はいま経営危機に立たされています。入学者数が年々落ち込んでいるいまのような状況を打破していくには、受験者数の増加に頼るほかない。つまり一人3万円ほどの受験料に頼るほかない状況が生まれています」

和田氏によると、某大手私大の場合、大学入試は30億円にものぼる巨大ビジネスになっているという。にもかかわらず、受験会場で監督していたのは低賃金のアルバイト学生だという。

「大学側は不正が行われたことを糾弾するのではなく、まず自分たちのシステムに落ち度がなかったかを再度チェックするべきです。受験生は追いこまれています。あとのない彼らが、不正をしてまで合格を勝ちとりたいと考えるのは何もとくべつなことではありません」(和田氏)

また脳科学者の茂木健一郎氏はブログ(クオリア日記)で大学側の行きすぎた対応に疑問を呈す。

「19歳の予備校生は、追い詰められていたのだろうと推測する。『心療内科』の情報を求めていたという報道からも、心的に不安定な状態にあった可能性が高い。京都大学にあこがれ、志願をしてきた学生が、心の弱さから『カンニング』をしてしまった。その時に大学側がとるべき対応は、入試で不合格にすると同時に、前途ある若者が未来に向き合えるような配慮をすることではないか。『偽計業務妨害罪』という罪名の下に、『警察に突き出す』ことが、大学人のやるべきことだとは私は思わない」

茂木氏は続けて、他にも様々なやり方でカンニングは行われているはずだが、今回の受験生の手口がケータイをつかった「真新しいもの」であったため「警察沙汰」になってしまったのではないかと推測している。もしそうであるならば、いささか公平性に欠けるのではないかとも指摘している。

いずれにせよ不正はよくないことである。しかし不正を誘発するような環境を受験生に与えてしてしまっている大学側にも改善の余地はあるのだろう。

テクノロジーの進化はとどまるところを知らない。

スマートフォンがさらに一般化すればカンニングもさらに高度になっていくだろう。ネット上には「現代の入試システムがすでに陳腐化した証」という声も出ている。

今回の事件を契機に大学受験というシステムを根本から見直すことが必要なのかもしれない。(文・編集部)

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