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「ニコ生」vs「Ustream」の仁義なき戦い 勝つのはどっちだ!!?

地デジ完全移行によってテレビ離れが進む中、ライブ動画配信サイトの利用者数が急増している。「ニコニコ生放送」を提供する国産サービスの「ニコニコ動画」は2010年4月時点の調査で月間訪問者数が138万人に達し、米国から上陸した「Ustream」は同年同月に99万人に達していた。

同じライブ配信サイトとして比較されがちな両サービスだが、その違いは利用スタイルと収益システムにある。ニコニコ動画は、動画視聴中にリアルタイムでコメントを書き込めることが最大の特徴であり、出演者と視聴者がコミュニケーションをとりながら放送を進めることが醍醐味。Ustreamにもコメント機能はあるが、どちらかと言えば視聴者側から出演者側に 一方通行的に声援を送る、現実のライブやトークイベントと似た雰囲気がある。

収益システムとしては、ニコニコ動画は2010年度に黒字化を達成したが、その収益の8割をプレミアム会員(月額525円)の会費が占めている。現在、プレミアム会員は約130万人と公表されており、単純計算で6億円以上の売上と見られている。プレミアム会員になれば、混雑時でも快適に動画が視聴できたり、生放送の視聴席が優先的に確保されるなどの特典がある。
一方のUstreamは、9月14日から有料会員サービス「プレミアムメンバー(月額315円)」をスタートしたものの、どこまで伸ばせるかは未知数だ。

単純に考えれば無料で制限なく視聴できるUstreamの方が便利であるように思える。だが、最近はUstreamで番組を配信していたアーティストや文化人がニコニコ動画に移行するという現象が起きつつある。優れたコンテンツがニコニコに流れれば、視聴者も同じように移行してしまうだろう。

なぜ、このような現象が起きているのか。

「UstreamはPR利用の意味合いが強く、基本的に運営側からは出演者にギャラや番組制作費は出ていないと言われます。一方のニコニコ生放送は、公式チャンネルで放送されている番組には制作費やギャラが支払われており、メディアジャーナリストの津田大介氏が『ニコニコ公式生放送の出演料はテレビより高いことがある』と明かしたこともありました」(IT関係者)

いくらPRになると言っても無料で良い番組作りを続けていくことは難しく、人気番組の出演者や制作者がニコニコ動画に移行するのも自然な流れといえるだろう。ネットサービスは無料で収益を広告収入で上げるのが基本と言われるが、ニコニコ動画は魅力的なコンテンツを揃えてユーザーを課金にうまく誘導することで、制作者側にとって最も大事な「お金の問題」をクリアしたといえるだろう。

一時は違法動画の温床と言われ、一般配信者による犯罪行為や出会い系化も指摘されていたニコニコ動画だが、このまま有料コンテンツが集まり続ければ国内動画サービス市場で一人勝ちする可能性もある。
だが当然、Ustream側も広告収入が伸び悩めば、有料会員制度に注力すると思われる。さらに、世界最大の動画サイト「YouTube」もライブ配信サービス「YouTube Live」を開始しただけに、動画サービス市場の戦国時代はまだ続きそうだ。

■画像引用元:

ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/
Ustream http://www.ustream.tv/

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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